今回は、『転職サイトと転職エージェントの特徴とメリット・デメリット』について、説明していきます。
もし転職を考えていて、どんな求人情報があるのか知りたいとき、みなさんでしたら、まずはどうしますか?
多くの人は、『転職サイトに登録する』、『ハローワークに行く』この辺りが頭に浮かぶのではないでしょうか?
しかし、『転職サイト』や『ハローワーク』も求人を探すための媒体の1つでしかありません。
他にも求人情報を探すのに、さまざまな手段が手段があります。
一般的に、求人情報を探すときにオススメと言われているのが、インターネット上で求人企業とやりとりを進められる、『転職サイト』と『転職エージェント』この2つです。
では、この2つの違いや、メリット・デメリットは何なのでしょうか?意外とこの2つの違いをしっかり理解している人は多くありません。
そんな人のために、この記事を読んでもらえれば、『転職サイト』『転職エージェント』それぞれの特徴を理解することができ、これからの転職で、自分がどちらを選択すればよいかの手助けになるはずです。
もし転職活動に興味があるけど「何をしていいかよく分からない」と言う人は、転職活動をマニュアル化したので、よかったら合わせて見て下さい。
そもそも求人を探すための媒体はどんなものがあるの?
『転職サイト』も『転職エージェント』も数多くある、求人情報を得るための媒体のうちの1つです。
まず最初に、この他にどんな媒体があるのか、それぞれ簡単な説明をしておきます。
①ネット上での転職支援サービス(転職サイト・エージェント) オススメ度:◎
『メリット』
・全国的に求人情報を得ることができる
・求人数が多い
・転職者と企業の仲介サポートがしっかりしている
『デメリット』
・地方によっては求人数が少ない
②ハローワーク オススメ度:◯
『メリット』
・地方の求人情報がある
・窓口で人に相談できる
・求人数が割と多い
『デメリット』
・求人募集にお金がかからないので、どんな企業でも参入が可能
・転職者と企業の仲介サポートが低い
③転職専門雑誌 オススメ度:△
『メリット』
・地方の求人情報がある
『デメリット』
・全国的な求人情報が少ない
・転職者と企業の仲介サポートがない
④新聞の求人欄 オススメ度:△
『メリット』
・地方の求人情報がある
『デメリット』
・全国的な求人情報が少ない
・転職者と企業の仲介サポートがない
転職サイトと転職エージェントの特徴と違いとは?
上の表で書いたように、転職サイトと転職エージェントは、ともに『ネット上での転職支援サービス』にカテゴリー分けすることができます。
つまり、PCやスマホがあれば、転職活動ができてしまいます。
では、『転職サイト』と『転職エージェント』とは具体的にどのようなものなのか説明していきたいと思います。
転職サイトと転職エージェントの違いを簡単に説明
『転職サイト』と『転職エージェント』の違いを簡単に説明すると
転職サイトは、サイト上に掲載されている求人情報をチェックして、応募から面接までの手続きを、自分自身で最後まで行うことを、前提にしているサービスです。
転職エージェントは、登録するとプロの担当アドバイザーが付きます。そのアドバイザーの人に、自分の希望する条件を聞いてもらい、条件にあった求人を紹介してもらい、応募から面接まで全てをフォローしてもらえるサービスです。
転職プロセス | 転職サイト | 転職エージェント |
転職活動の進め方 | アドバイザーと相談 | 自分で決める |
求人情報の探し方 | アドバイザーから紹介 | 自分で探す |
応募書類の書き方・面接対策 | アドバイザーが添削、指導 | 自分で作成・修正 |
企業への応募 | アドバイザーが代行 | 自分で応募 |
日程調整・労働条件交渉 | アドバイザーが代行 | 自分で調整・交渉 |
簡単に説明しますと、
転職サイト➡︎最後まで自分で行う
転職エージェント➡︎アドバイザーに相談しながら一緒に行う
では、それぞれ具体的に特徴を見ていきましょう。
転職サイトとは
転職サイトは上記で述べたように『求人情報のチェックから、応募、面接までを自分自身で行うサービス』のことで、基本的に最後まで無料で利用することができます。
転職サイトの最大の特徴は、何と言っても『チェックできる求人情報の多さ』です。
一般的に大手転職サイトと呼ばれる『リクナビNEXT』、『マイナビ転職』、『doda』『en転職』では全国で1万以上の求人情報が掲載されています。
さらに、自分の希望情報を登録しておくと、それに合致したおすすめ求人情報が、送られてきたり、『スカウトメール』と呼ばれる、企業から直接スカウト内容のメールが、届いたりします。
また、自身の転職活動の記録や、面接などのスケジュール管理をサイト上で行うこともできます。
転職エージェントとは
転職エージェントは上記で述べたように『プロの担当アドバイザーが付き、求人選びから、応募、面接対策まで、全ての転職活動を一緒に行ってくれるサービス』のことです。こちらも基本的に最後まで無料で利用することができます。
転職活動中はどうしても孤独になりがちになりますが、担当アドバイザーが、転職に関するアドバイスやフォローを、親身になって手助けしてくれます。
無料で利用できるからといって、アドバイザーの人はボランティアで行っているわけではありません。
転職エージェントは、転職者側ではなく、企業側との『成功報酬』によって、成り立っています。
つまり、アドバイザーの人が紹介してくれた企業に、転職希望者が入社することによって、
企業側からアドバイザー側に紹介料という形で報酬が支払われます。
「いいかげんな求人募集を紹介されるんじゃないか?」
こう思われる方もいるかもしれませんが、そこは心配ありません。
信用問題に関わるものなので、もしいいかげんな企業を紹介して、入社した後、すぐに辞めると言うことになったら、紹介料はなくなり、アドバイザーのキャリアにも傷がつくことになります。
つまり、いいかげな求人募集を紹介しても、何もメリットはないのです。
ちなみに、転職エージェントを利用しようと思うと、アドバイザーとの面談は必須になってきます。
こちらの『転職エージェントとの面談に向けての準備と対策!!前もって準備しておくことや服装は?』にアドバイザーとの面談の対策を詳しく書いたので、もしよかったら見てみて下さい。
転職サイトと転職エージェンとそれぞれのメリット・デメリット
転職サイトと転職エージェントともに無料で利用することができますが、それぞれメリット・デメリットがあります。
それでは詳しく見ていきましょう。
転職サイトのメリット・デメリット
転職サイトのメリット・デメリットを下にまとめました。
『転職サイトのメリット』
①掲載されている求人数が多い
➡︎転職エージェントはアドバイザーが紹介してくれる求人情報に限られますが、転職サイトの場合は、さまざまな職種の求人が掲載されており、求人幅、求人数ともに多いです。
②PC・スマホがあればすぐに転職活動が始められる
➡︎自分で応募から面接までを進めるため、サイトを利用できるPCやスマホさえあれば、
すぐにでも転職活動をスタートできます。
③会員ページで転職活動状況や面接スケジュールを管理できる
➡︎現在の転職活動履歴や面接のスケジュールを管理するのは案外面倒臭いものです。ですが、転職サイトの会員ページではそれらを管理するツールが揃っています。応募した求人ともリンクさせるのが簡単なので、転職活動の時間短縮に繋がります。
④気軽に利用できる
➡︎転職サイトは全てを自分で進めるため、自分のペースで進めることができます。
⑤自分の努力次第で転職活動を短縮することができる
➡︎転職エージェントと違い、スケジュールを自分のペースで組むことができるため、
努力次第で転職活動の時間を短縮することができます。
『転職サイトのデメリット』
①求人募集から書類作成・面談まで、全てを自分でやらないといけない
➡︎すべてを自分でやらないといけないため、それに費やす時間と気力が必要となってきます。
②入社後の退職率が高くなる傾向がある
➡︎転職サイトは手軽に利用できることもあり、安易に転職してしまう人もいます。
また、アドバイザーがアドバイスしてくれることもないため、どうしても求人の事前に
得られる情報が転職エージェントよりも薄いため、転職してからのギャップを感じて
しまう人もおり、退職率は高めになります。
転職エージェントのメリット・デメリット
続いて、転職エージェントのメリット・デメリットを下にまとめました。
『転職エージェントのメリット』
①プロのアドバイザーが二人三脚で転職までをサポートしてくれる
➡︎求人情報の探し方、応募手続き、書類作成、面接対策、スケジュール管理、転職が終わるまで、すべてが無料でサポートしてもらえます。『1人では不安』、『何をしていいか分からない』という人にはうってつけです。
②非公開の求人案件を持っている
➡︎転職サイトの方が選択できる求人案件が多いと言いましたが、転職エージェントでは、公開されている求人案件の他に、公開されていない、『非公開求人案件』というものを持っています。これは、スキルに合わせて、少人数を厳選して採用したい場合などに使われることが多いです。
③内定率が高くなる
➡︎アドバイザーから紹介される求人案件は自分の強みにあった、『内定が出やすいであろう』と判断されたものなので当然、内定率は高くなってきます。また、アドバイザーはその道のプロです。内定に直結する有益なアドバイスを貰うことができます。
『転職エージェントのデメリット』
①アドバイザーが紹介してくれた求人案件しか応募することができない
➡︎アドバイザーのほとんどが、強みに合った、内定の見込みが高い案件しか紹介してくれません。必ずしも自分の希望に合うわけではなく、見込みの薄い求人案件に関しては応募すること自体が難しくなります。
②異業種への転職はしづらい
➡︎過去の経験とスキルから、『あなたに合った求人案件はこれですよ』と紹介されるため、
経験のない異業種への応募は難しくなります。
③アドバイザーの質に左右される
➡︎転職アドバイザーは自分では選ぶことができません。当然自分に合わなかったり、当たり外れもあります。自分に合ったアドバイザーに巡り会うまで、多くのアドバイザーを試してみる必要があります。
④質の良いアドバイザーの場合断られることもある
➡︎質の良いアドバイザーは支援を受けるための条件が厳しくなる傾向にあります。例えば、TOEICのスコア、転職前の年収、無職期間の長さ、持っているスキルなど、自分のキャリアが数値化できるもので判断されたりします。
⑤自分のペースで進めることが難しい
➡︎アドバイザーと二人三脚で進めて行くわけですから、当然自分だけのペースで進めることは難しいです。
結局、転職サイトと転職エージェントのどっちを利用するのがいいの?
最初に言っておきますと、転職サイトと転職エージェントのどちらを利用するにしても、複数の会社を登録しておくのを強くオススメします。
理由はそれぞれ、こちらの記事に書きました👇
1番のおすすめは、転職サイトと転職エージェントのダブル活用!
とにかく、『効率的に早く転職活動を進めて行きたい!』という人には、『転職サイト』と『転職エージェント』のダブル活用がオススメです。
かく言う僕も、このダブル活用で転職活動を進めていきました。
理由は簡単で、ダブルで活用すれば、デメリットもなくなり、メリットも余すことなく網羅できるからです。
例を挙げると、転職エージェントで、アドバイザーに自分に合った求人を紹介して貰いつつ、転職サイトでも、多くの求人から自分で探して、その求人に関してアドバイザーから意見を貰う、といったやり方が可能になってきます。
なので、こだわりがない方は『転職サイト』と『転職エージェント』をダブルで活用するという方法を迷わずオススメします。
まずは、『転職サイト、転職エージェントを各2社ほど登録してみて、使い方に慣れてきたら、他のサイト・エージェントも活用してみる』というやり方がよいかと思います。
『転職エージェントの方が絶対向いている』という人は、転職エージェントの複数活用がおすすめ!
続いて、『自分は転職エージェントの方が絶対向いている』と思っている人には、『転職エージェント』の複数活用をオススメしています。
なぜ複数かと言うと、『1社だと、質の悪いアドバイザーに当たった時に損をするから』です。
また、複数とと言っても最初のうちは3社くらいが良いかと思います。『3社より多くなると、アドバイザーが多すぎて対応が難しくなってくるから』です。
また、もし複数の良いアドバイザーに当たったときは、そのまま併用して活用していき、
比較検討もできます。
なので、自分は転職エージェントが合っているという人は、『転職エージェントを複数活用する』という方法がよいかと思います。
最後に
『転職サイト』『転職エージェント』について、詳しく説明しましたが、実は、これらは、登録するタイミングが非常に重要になってきます!
結論を言いますと、『転職サイト・転職エージェントは転職を今すぐする気がなくても登録はしておいた方が絶対にいいです』
理由をこちらの『ストレスを感じた時では遅い!今すぐ転職する気がなくても転職サイト・転職エージェントには登録しておいた方がいい理由』
記事は以上です。
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