転職ノウハウ PR

有名大手ばかり!ブラック企業大賞2017のランキング一覧

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

こんにちは、ブラック企業からホワイト企業へ無事転職を成功させた、はるきちといいます。 

「ブラック企業」という言葉は、誰もが知っているくらい浸透してきました。

では「ブラック企業大賞」というものを知っていますか?

ブラック企業大賞とは、その年、不祥事を起こした企業に対して行われるイベントのことです。

このブラック企業大賞では、大賞をはじめ、各特別賞やノミネート企業一覧も実名でランキング発表されます。

そして、誰もが知っている超大手有名企業ばかりが受賞しています。

今回は、2017年の「ブラック企業大賞」について詳しく紹介していきます。

これから転職する人や、新卒で就職する人にとっては「絶対に避けるべき企業」はどこなのか分かるので参考にしてみて下さい。

ブラック企業大賞とは?

まず最初に、ブラック企業大賞について詳しく説明しておきます。

ブラック企業大賞とは

誰もが安心して働ける環境をつくることをめざして、2012年より設立された「ブラック企業企画委員会」によって毎年12月に行われてるイベントのことです。

この「ブラック企業企画委員会」というのは、NPO法人関係者、大学教授、弁護士、ジャーナリストから結成されています。

素性が知れない人ではなく、ちゃんと権威ある人たちばかりで成り立っている団体なんですね。

ブラック企業大賞公式ページ

ブラック企業大賞ノミネートの理由

では、無数に存在する企業の中から、どうやってブラック企業だと判断するのでしょうか?

「ブラック企業大賞企画委員会」がブラック企業だと見極める基準を公式で発表してます。

その基準とは以下の11項目です。

ブラック企業の判定基準

長時間労働

セクハラ、パワハラ

 職場内のいじめ

 長時間過密労働 

 低賃金

 コンプライアンス違反

 育休、産休などの制度

 労働組合への敵対度

 派遣社員への差別

 派遣社員への依存度

 残業代の未払い

これら基準に多く該当すると、ノミネートされやすいそうです。

また、ノミネートされるのは、企業の他に法人(学校法人、官公庁、公営企業、社会福祉法人、医療機関など)も含まれます。

ちなみに、自分が長年ブラック企業を渡り歩いてきた経験から

「ブラック企業の特徴」を下の記事にまとめたので合わせて参考にして下さい。

ブラック企業大賞ランキング決定までの流れ

次に、ブラック企業大賞ランキングがどのように決まるのか?

実際に、受賞までの流れを以下にまとめます。

-受賞までの流れ-

①実行委員会が審査基準を元に10社程度ブラック企業大賞候補をノミネートする。(記者会見あり)

②ノミネート企業には事前に受賞式当日の招待状が送られる。

③ノミネートされた企業はWebサイトにも掲載され、同時に「Web投票賞」のための一般Web投票が始まる。※Web投票賞は受賞式当日に参加者による「投票タイム」も設けられる

④受賞式当日、各賞の結果が発表される。※Web投票賞以外の賞は実行委員会によって選定される。

簡単ですが、受賞式までの流れはこんな感じです。

ランキングにノミネートされた企業には、招待状が送られますが、基本的に受賞式に出席する企業はいないそうです。

なので、勝手に代理を立てて、勝手に表彰が行われています…笑

名誉毀損で訴えられないの?

委員会によってノミネートされた企業は、ブラック企業だと公表されたことにより、名誉毀損で訴えてこないのか?

公表されたことにより、応募が減り、営業妨害だと考える企業もありそうですよね。

しかし、企業が委員会側を訴えたところでメリットが全くないんです。

そもそも労働基準法に反していることで公表されているため、世間は「やましいことを隠していた企業」という認識をさらに強めてしまうだけなんです。大手有名企業だと尚更ですよね。

有名企業ばかり!「ブラック企業大賞2017」ランキング一覧

ではでは、2017年のブラック企業大賞に輝いたのはどこの企業なのか?

その他のランキング入りした企業一覧と合わせて紹介していきます。

ブラック企業大賞:株式会社引越社・株式会社引越社関東・株式会社引越社関西

2017年12月にブラック企業偏差値の高い「ブラック企業大賞」が発表されました。

大賞を受賞したのは、「株式会社引越社・株式会社引越社関東・株式会社関西」です。

引越社と言えば、通称「アリさんマークの引越社」で有名な、引越業務を専門とする会社ですよね。

引越社は日本発の引越専門業社として歴史のある大手企業でもあります。

そんな引越社が、不名誉とも言えるブラック企業大賞を受賞した、主な要因というのが

「不当労働行為による配置転換と懲戒解雇」

「従業員らに対して労働組合からの脱退を促す行為を働いた」

この2つです。

2015年、引越社関東所属の男性営業社員は、車両事故と2回の遅刻を理由に、営業部からアポイント部へ配置転換を命ぜられ、そこで約2年間、朝から晩まで立ちっぱなしで書類をシュレッダーにかけるだけの「シュレッダー係」をさせられていました。

そのことに対して、男性社員は東京地裁に裁判を起こすと、引越社関東は直後に男性社員を懲戒解雇としました。

さらに懲戒解雇の告げる通知を社内に掲示し、社内グループの社内報にも載せました。この通知には、名前、顔写真、年齢とともに、「罪状」として「自己の権利を主張し、職責を果たしていない」と書かれていたそうです。

後に、東京都労働員会は、引越社が行ったこの行為は、男性が労働組合へ加入したことに対して行ったものだと発覚し、不当労働行為であると認定しました。

また、この他にも引越社は労働組合へ加入した従業員らに対し、労組からの脱退を促す行為をしたとして、不当労働行為であると認定されています。

労働組合へ加入されると、貴社の立場が弱くなることを恐れて、不当な配置転換や懲戒解雇を強いるなんて劣悪極まりないですね。

引越社といえば、副社長がテレビの取材に対して「なんやワレェ」とヤクザ顔負けの罵声を浴びせていたこと思い出しました。

こういった恐喝まがいの行為を平気で行う会社は、ブラック企業以外の何者でもないですね。

特別賞:大成建設株式会社・三信建設工業株式会社

特別賞には「大成建設株式会社・三信建設工業株式会社」が選ばれました。

大成建設株式会社は、東京オリンピック・パラリンピックで使用する「新国立競技場」の建設工事の元請として行っていた会社です。

三信建設工業株式会社はその下請け企業です。

そんな大成建設株式会社と三信建設工業株式会社が、特別賞に選ばれた主な要因が

「長時間労働により男性社員が自殺したこと」

です。

2017年3月、大成建設の下請け企業である三信建設工業に雇用されていた男性が、「新国立競技場」の建設現場で、違法な長期間労働を強いられ自死しました。

自殺する前の、男性の1ヶ月の残業時間は、約190時間だったそうです。

東京オリンピック施設の施工を無理な納期で工程を急がせていたことが背景にありますが、果たして、自殺者が出るほど必要だったのか本当に疑問です。

1ヶ月190時間の残業って、1日に換算すると約7時間ですよ。そんな労働を強いられてまともな神経でいられるほうがおかしいですよね。誰がどう見ても異常すぎます。

業界賞:新潟市民病院

業界賞には「新潟市民病院」が選ばれました。

新潟市民病院が業界賞に選ばれた、主な要因は

「研修医が過労自殺したこと」

です。

2016年1月、当時37歳だった研修医が過労のため自死しました。

研修医が自殺する前の残業時間は月平均で187時間、最大251時間にも及んでいたそうです。これは過労死ラインと言われる残業時間の約二倍に相当する時間です。

また調べによると、全国の勤務医のうち過労死ラインである月80時間を超える長時間労働を行なっている医師は、常勤医、研修医を合わせると、約40%もいるそうです。

全国の看護師に至っても125人に1人が過労死ラインを超えているそうです。人命を救うはずの医師や看護師が、逆に日常的に命の危険にさらされているのは皮肉なことですよね。

これだけの人数が過労死ラインを超えているという事実があるので、ブラック企業の「業界賞」に選ばれるのは当然だと感じました。

ブラック研修賞:ゼリア新薬工業株式会社

ブラック研修賞には「ゼリア新薬工業株式会社」が選ばれました。

ゼリア新薬工業は、医療用医薬品、一般医薬品のほか、CMでお馴染みの「ヘパリーゼ」などの健康食品を製造販売している、有名大手製薬会社です。

そんなゼリア新薬工業が、ブラック研修賞に選ばれた主な要因は

「新入社員研修において新入社員を精神的に迫害し、死に追いやったこと」

です。

ゼリア新薬工業は、新入社員研修をビジネスグランドワークス社に委託し行なっており、2013年5月に、当時22歳の新入社員が研修によって、精神的に追い詰められ自殺しました。

研修では、過去のいじめ体験を同量の前で告白させるなどの、社員の自我を崩壊させるだけで、業務上に全く無意味なことをさせていたそうです。

この研修を行なっていたビジネスグランドワークスというのは、口コミでも評判が非常に悪く、そんなところに新人研修を委託して、洗脳まがいのことをさせていた事実は、まさしく「ブラック研修賞」の名に相応しいと感じました。

ウェブ投票賞:日本放送協会(NHK)

一般投票による、ウェブ投票賞には「日本放送協会(NHK)」が選ばれました。

NHKに関しては、説明不要な誰もが知る報道機関ですよね。

そんなNHKが、ウェブ投票賞に選ばれた主な要因は

「女性記者が長時間労働により死亡したこと」

です。

2013年7月、当時31歳だったNHKの女性記者がうっ血性心不全で死亡しました。

亡くなる直前の1ヶ月間の残業時間は、159時間にものぼっていたことが分かり、翌2014年、死因は長時間労働による過労として、労災認定されました。

女性記者は2013年の都議選と参院選の取材で、深夜及ぶ業務や十分な休日の確保もできない状況にあったそうです。

そのことに対しNHKは、会社外で働く時間が多く、労働時間の算定が難しいため「事業場外みなし労働時間制」を適用していました。

これはどう考えてもNHKの労務管理に不備があったため発生したものだと思います。

またNHKの劣悪な労働環境が、インターネットを通じて、全国に広まっていったことが、今回、一般投票によるウェブ投票賞を受賞した大きな要因と言えます。

受賞はしなかったがノミネートされた企業一覧

次に、各賞には選ばれなかったけど、ノミネートされた4つの企業の名前を載せておきます。

賞には選ばれなかったけどノミネートされた企業
株式会社いなげや
パナソニック株式会社
大和ハウス工業株式会社
ヤマト運輸株式会社

ノミネートされている企業の中にも、誰でも知っている有名企業ばかりが並んでいますね。

もちろん、今回はノミネートはされなかったけど、ただ単に不祥事が浮き彫りになっていないというだけの、有名企業は他にもたくさんあります。

「その他の歴代受賞&ノミネート企業」について知りたい人は、下の記事にまとめてあるのでよかったら参考ください。

自分の会社が「ブラック企業」だと感じたら絶対に取るべき行動

今まで紹介してきたブラック企業は「氷山の一角」にすぎません。

悲しいことに世の中には、まだまだブラック企業ばかりです。

もしも、自分の会社が少しでもブラックだと感じたら、絶対にやっておいてほしいことがあります。

それが

「会社からいつでも逃げられる準備をしておくこと」

です。

手遅れになってからでは遅いので、準備だけは絶対にしておいたほうがいいです。

でも何をすればいいのか?

詳しくは下の記事にまとめたので参考にして下さい。

記事は以上になります。

この記事が少しでも役に立った方は、他の人にも読んで貰いたいのでツイートお願いします。