転職の面接では、まず最初に自己紹介・自己PRを行うことが一般的です。
しかし、転職が初めてだと、
・「何を話したらいいのか分からない」
・「どこまで話せばいいのか分からない」
という人も多いと思います。
「人の印象の70%は第一印象で決まる」と言われており、面接官はあなたの自己紹介を見て印象を決めることも少なくないんです。
また、自己紹介ではプレゼン能力も見られているので、事前に何を話すのかしっかり準備しておくことが重要です。
この記事では、転職面接で自己紹介を上手く話せるようになるために、以下の内容の紹介していきます。
・「面接官が自己紹介を求める理由」
・「自己紹介で話すべき内容と話すべきでない内容」
・「自己紹介で気をつけるポイント」
・「以上を踏まえて回答例を紹介」
転職活動に興味があるけど「何をしていいかよく分からない」と言う人は、転職活動をマニュアル化したので、よかったら合わせて見て下さい。
面接官が自己紹介を求める理由
転職面接では、まず最初に自己紹介をすることがほとんどなのですが、
そもそもなぜ自己紹介をするのでしょうか?
面接官が「自己紹介を求める理由」、それを知ることができれば、相手の意図も分かり、いくぶん自己紹介がやりやすくなります。
では、その理由を見ていきましょう。
理由は、大きく分けて以下の2つです。
①「具体的な情報」を引き出すため
②「人物情報」を引き出すため
では、それぞれ具体的に見ていきましょう。
「具体的な情報」とは以下のようなことです。
- 今までにどんな仕事をしてきたか
- どんなスキル・実績・ノウハウ・経験を持っているか
- これからどんな仕事をしたいか
これらの情報により面接官側は、採用後の仕事にマッチしているかどうかの判断材料として
みることができます。
「人物情報」とは以下のようなことです。
- コミュニュケーション能力
- プレゼンの能力
- 仕事に対する意欲
- その人の人柄(声の大きさ、話し方、明るさなどによって)
これらは、その人の本質的な能力や人柄を見ることができます。採用者側としても、
やはり、本質的に優れている人を採用したいと思うはずです。
以上が、自己紹介が求められる理由です。
「これらの情報を面接官の人は知りたいと思っているんだ」と、意識するのとしないのとでは、自己紹介のしやすさが全然変わってきます。
なので、これらの情報を念頭に置くようにしましょう。
自己紹介で話すべき内容と話すべきではない内容
それでは、具体的に「どんな内容を話すべき」なのか?また、逆に「話すべきではない内容」はどんなことなのか?
あらかじめ話す内容を決めておくためにも、「話すべき内容と話すべきではない内容」を紹介していきます。
自己紹介で話すべき内容
「自己紹介で話すべき内容」は以下のとおりです。ちなみに話すといい順番に並んでいます。
- 最初の挨拶
- これまでの職務経歴
- 前職を通して得た実績とスキル
- 自己PR
- 志望動機
- 終わりの挨拶
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【最初の挨拶と終わりの挨拶】
意外と忘れがちになってしまうのですが、自己紹介の始まりと終わりには挨拶をしましょう。これから面接を行ってもらう意味も込められています。唐突に始まってしまっては、面接官の人も困惑してしまいます。
また、挨拶と一緒に必ず自分の名前を伝えるようにしましょう。
【これまでの職務経歴】
今までにどのような職種についてきて、どんな仕事内容をしてきたのかを分かりやすく、完結に述べるようにしましょう。
【前職を通して得た実績とスキル】
正直なところ、実績とスキルのある人材を悪いと思う面接官はいません。積極的に採用したいと考えるはずなので、自分をアピールする意味でも、重要だと思う内容は抜けがないように話しましょう。
【自己PR】
自己PRについては、後の面接で聞かれる可能性が高いです。ここでは、自分が触れて欲しい、突っ込んで欲しい強みやアピールポイントを話すと良いでしょう。
【志望動機】
志望動機に関しては、転職後にどんな仕事をしたいのか、携わっていきたいのかを具体的に話しましょう。この企業に入りたいという意思が伝わるように、企業方針などに沿って話すと良いでしょう。
自己紹介で話すべきではない内容
「自己紹介で話すべきではない内容」は以下のとおりです。
- 趣味・特技
- 性格
- 前職場の批判や
- 前職場の企業秘密
趣味・特技や性格などの仕事に直接関係のない内容は自己紹介では避けるようにしましょう。面接官の人が本当に知りたいこととは異なり、逆にプレゼンの能力不足を疑われてしまいます。
前職場の批判などのネガティブな内容も話さないようにしましょう。その人の人柄が疑われてしまいます。
また、企業秘密に関しても同じです。もしこの人が自社から他者に転職した場合、同じように企業秘密を話してしまうと思われてしまいます。仕事に直接関係ない情報や、前職の批判や秘密は話さないようにしましょう。
自己紹介で気を付けるポイントとは?
「自己紹介で話すべき内容」が分かったところで、実際に話すときは、どんなことに気を付けるべきなのか?
「自己紹介で気を付けるポイント」は2つあります。
それでは、見ていきましょう。
良い印象を与える話し方をする
まず、最初のポイントは「良い印象を与える話し方」をすることです。
冒頭で言いましたが、自己紹介は一番最初に行われるため、話し方ひとつで、その人の印象がガラッと変わり、その印象が固定される可能性が高いんです。
なので、良い印象を与えるために、以下の点を意識して話すようにしてみて下さい。
- 大きな声でゆっくり話す
- 意識して明るい笑顔で話す
- 話すときは面接官の目を見る
内容に関わらず、「大きな声でゆっくり話すこと」は大切です。ゆっくり話すことで、相手にも情報が伝わりやすく、自分も落ち着くことができます。早口で話してしまうと、慌ててしまい相手に情報が伝わりにくくなります。
「明るい笑顔で話すこと」も重要で、表情1つで相手に伝わる印象が大きく違ってきます。もし笑顔が苦手な人は、前もって鏡の前で練習しておくとよいです。
「面接官の目を見ること」は、相手に自分の意欲を伝えることができます。いくら話し方が上手でも感情が伝わっていないと、「採用してもらいたい」という意欲が伝わらないですよね。
以上のことに注意して話すように心がけましょう。
要点をまとめて手短に話す
2つ目のポイントは、「要点をまとめて手短に話すこと」です。
極端な話、面接官の人は上で述べた「知りたい情報」を得ることができれば良いわけです。
たまに、自分のことをもっとよく知ってもらいと思い、ついつい感情的になって話が長くなる場合があります。
その気持ちは分かりますが、話が長くなると、本当に伝えたい情報も伝わりにくくなってしまいます。
なので、内容は伝えたい要点をまとめて、手短にするように心がけましょう。
「具体的にはどのくらいの時間?」と思うかもしれません。
企業によって、自己紹介の時間が、「1分または3分」と面接の時に指定される場合もあったり、とくに指定されない場合もあります。
もし指定されなかった時は、1分を想定して、自己紹介するようにしましょう。
前もって、1分、2分、3分と、それぞれの長さに応じて話す内容をあらかじめ決めておくといいです。
ちなみに、1分間の自己紹介を文字数に換算すると、300文字程度なので、その文字数を参考に話す内容を決めてみて下さい。
どんな自己紹介をすればいいの?回答例を紹介
今まで、面接のときに「話すべき内容」、「気を付けるポイント」を説明してきましたが、
最後に、これらを踏まえて、具体的な自己紹介の回答例を紹介してきます。
具体的な例がある方が、自分の自己紹介内容を考えるときの参考になるかと思います。
ここでは、自己紹介の時間は1分と仮定して、文字数を300字程度にまとめます。
【自己紹介の回答例】
本日は貴重なお時間を頂き、誠にありがとうございます。私は○○○○と申します。▲▲年に株式会社●●に入社して以来、個人向けのフランチャイズ開発営業職として、5年間主に営業部門に所属してきました。
仕事を通して、顧客のニーズを引き出すことに長けた経験、そのニーズをマッチさせる企画力を生かして、対目標比120%、対前年対比130%の実績を残し会社に貢献してまいりました。
今後は、もっと幅広いジャンルで活躍したく、御社に応募いたしました。顧客のニーズにマッチした提案を企画する営業に対しては自身があります。御社の営業職においても、前職で培ってきたスキルや経験を生かして貢献できると思っています。
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
記事は以上です。
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