いきなりですが、みなさん「完璧主義」についてどう思いますか?
完璧主義と聞くと、仕事でも人間関係でも、なんでも完璧でなけれ気が済まないイメージではないかと思います。
・「みんなから好かれたい」
・「嫌われたくない」
・「全部をそつなくこなそう」
こういった感情も完璧主義の一種になります。
じつは、この完璧主義というのは現代人に多く、90年代から増え続けているそうです。現代では、暇つぶしのエンターテイメントがたくさんあったり、やりたいこともたくさんあって、特に不満もないんだけど、何かモヤモヤした不満を感じることはありませんか?
これらの原因として、完璧主義者が最近増えているからではないかと言われているそうです。自分は完璧主義ではないと思っている人でも、知らず知らずのうちに完璧主義になっていることがあります。
完璧主義というのはメンタルにものすごく悪影響なんです。何が悪いのかと言うと、完璧主義になりすぎるとネガティブな感情に陥りやすく、誠実性も失われていってしまい、物事をコツコツできなくなったりしてしまうそうです。
つまり、完璧主義になると人生で失敗が多くなってしまうということです。
それは、仕事に関しても当てはまります。例えば、完璧主義であるゆえに受けなくてもいいプレッシャーを余計に感じてしまい、本当は上手くいく仕事も上手くいかなくなってしまいます。
「それじゃあ適当主義になればいいや」と思うかもしれませんが、じつはそんなに簡単なことではないんです。自分がどうして完璧主義になってしまったのかという「根源、原因」をちゃんと理解しておかなければ、完璧主義を直すことはできません。
今回は、「完璧主義になるとどうなってしまうのか」「完璧主義になってしまう原因」と、「完璧主義にならないための対策」について紹介していきたいと思います。
完璧主義というのは歳を重ねれば重ねるほど、直すのが困難になってきます。なので自分は完璧主義かもしれないと少しでも感じている人は、この記事を参考に対策してみてはいかかでしょうか。
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完璧主義とは
まず最初に言っておきますと、今回言いたい完璧主義とは、「異常に失敗を恐れている状態」のことです。
ものごとを完璧にしようとか、完璧に仕上げようとか、「何事も完璧にこなす超人」のこともある意味完璧主義なんですが、今回言いたい完璧主義とは少し意味合いが違います。
今回言っているのは「完璧じゃないとやる気がしない」「完璧じゃないと失敗が怖い」といった状態のことを言っています。なので、新しいチャンスであっても、この状態であると恐怖でしか感じられなくなってしまいます。
完璧主義だとどうなってしまうのか?
具体的に完璧主義だと、どんな悪いことが起きてしまうのでしょうか?
ここでは完璧主義だと陥ってしまう3つのデメリットについて話していきます。
①すぐにネガティブな感情に陥ってしまう
1つ目のデメリットは、「自分から勝手にネガティブになったり、他人にちょっと言われただけで、すごく気にしてしまうこと」です。
これは人に評価されたい、嫌われたくないと思っているから、このような感情になってしまいます。
②誠実性がなくなってしまう
2つ目は、「誠実性がなくなってしまう」ことです。
具体的には、誠実性がなくなってしまうと、コツコツ物事を行ったり、計画的に物事を実行することができなくなってしまいます。
それゆえに、失敗しやすくなってしまい、チャレンジが恐怖でしかなくなって新しいことに挑戦ができなくなってしまいます。完璧とは真逆の道を進むはめになってしまうわけです。
③自殺率が高くなる
3つ目は、「自殺率が高くなってしまう」ことです。
実は心理学の実験で、完璧主義であるほど「自殺率が高くなってしまう」ということが分かっています。
完璧主義というのは、完璧な人という意味ではありません。完璧主義というのはミスがない状態を求めるが故にプレッシャーが極端に高くなっている状態のことを言います。
適度なプレッシャーは自分の能力を高めてくれるのですが、プレッシャーが高くなりすぎてしうまうと、メンタルがやられてしまったり、ストレスがたまりやすくなってしまいます。それ故に自殺をしてしまう確率が高まってしまうわけです。
完璧主義の原因は何なのか?
では、そもそもどうして完璧主義になってしまうのでしょうか?
結論を言いますと、完璧主義になってしまう原因は「不安」です。
不安が原因で完璧主義になってしまうんです。なので、自分は完璧主義だと言う人は、まず不安の感情に陥っていると認識することが大切です。
だいたいの完璧主義の人は、「俺は他の人よりもまともだし、完璧とまで言わないけど、完璧にやらないと気がすまない」と思っており、プライドを保とうとする傾向があります。
本当に完璧な人は新しいことにもどんどんチャレンジします。しかし、完璧主義というのは、自分の化けの皮が剥がれるのが怖いと不安に思っているんです。
なので、完璧主義を直すためには、その不安を取り除いてやることが対策になってきます。
具体的にどう言った対策をすればいいのか?
さきほど言いましたが、完璧主義を直すためには、不安に対する対策を行ってやればいいです。
それでは具体的に何をすればいいのか?
不安を解消させるための対策としては、セルフコンパッションがとても有効です。
セルフコンパッションとは、自分に対する思いやりのことです。具体的には、自分のミスを許してやる行為のことです。
自分がミスをした時に、「自分はなんてダメな奴なんだ」と思うのではなく「失敗なんて誰でもするんだ、それよりもこれからどうするかが大切だ」と自分に対して優しい言葉をかけてやることが大切です。
心理学の実験でも、このセルフコンパッションが高い人ほど、自分に対する不安が少ないと言うことが分かっています。また、うつ病にもなりにくいそうです。
よく、「自信を持て」「お前はできる」という風に他人を鼓舞する人がいますが、ああ言うのは逆効果です。それよりも、「できなくても大丈夫、人間なんだから」と言ったほうが、不安が解消されパフォーマンスも発揮しやすくなります。
なので、不安を解消するためには、常に自分に優しい言葉を投げかけるような習慣をつけるようにしたほうがいいです。
セルフコンパッションについてはこちらの「仕事や物事がなかなか進まない。原因は完璧主義と自己批判!!」にも詳しく書いてあるので、もしよかったら合わせて見てみて下さい。
もしも会社や仕事が原因で強い不安に襲われた場合は
もし会社や仕事が原因で強いストレスに受けた場合、真面目な人ほど自分を責めてしまいます。
さきほど、セルフコンパッションで自分を許してやることで不安を解消できると言いましたが、会社が原因の場合、完璧主義が原因ではないのでセルフコンパッションはまったく意味がありません。
こういった不安を回避するには、『今の職場環境を自分から変えることが大事です』
もし我慢をしているのでしたら、そんな必要はありません。少しずつでもいいので環境を変える準備をすることをおすすめします。
その辺の理由を詳しく、『ストレスを感じた時では遅い!今すぐ転職する気がなくても転職サイト・転職エージェントには登録しておいた方がいい理由』に書いたので、ぜひ見てみて下さい。
記事は以上です。
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