転職先の企業を探すときに、「転職サイト」は最もポピュラーで、活用する人は多いかと思います。
気軽に求人情報の収集、面接応募、最近では自己分析のツールまで備わっており非常に便利ですが、転職サイトを利用して企業に応募する「給与面で損をする可能性がある」ことをご存知でしょうか?
自分も昔は、転職サイトを利用して応募先を探していたのですが、人事や採用関係の仕事に長く携わっている友人から、「転職サイトから応募すると給与で損をする」という情報を聞くまで、そんなことは全く知りませんでした。
今回は、「転職サイトから応募すると給与で損をする理由」「どうするのがベストなのか?」などについて話していきます。
もし転職活動に興味があるけど「何をしていいかよく分からない」と言う人は、転職活動をマニュアル化したので、よかったら合わせて見て下さい。
転職サイトから応募すると損をする理由
ではそもそも、どうして転職サイトから企業に応募すると給与で損をするのでしょうか?
その理由は大きく分けて以下の3つに分けられます。
企業は基本できるだけ低い給料で雇おうとするから
自分の給与水準の相場が分からないから
心理的にも立場的にも雇われる側のほうが弱いから
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
企業は基本できるだけ低い給与で雇おうとするから
企業は当然のことながら、全社員に対して「給与」という形で毎月固定の費用を支払っています。
企業が支払う経費の中で最も負担が高いと言われているのが、この「給与」なんです。
もちろん企業の形態によって給与が占める割合は変わってきますが、会社の売り上げの30~70%が給与として支払われる金額だと言われています。
この数値を見てもらえれば分かると思いますが、給与としてかかる経費というのは企業にとってめちゃめちゃ負担になっているわけです。
なので、経営する立場の企業としては、この給与をなるべく低く抑えたいわけです。(個人的には、個人に支払う給与を、抑えるべき「コスト」と捉えるのではなく、会社への「投資」と捉えるのが本当に良い企業だと思いますが…)
ここで、転職サイトに話を戻しますが、転職サイトの企業の募集要項に記載されている、給与というのは、低く設定されていることが多いです。理由は先ほど話した通り、企業は人件費をなるべく低く抑えたいからです。
なのでそのことを知らずに、転職サイトの募集要項に記載されている給与を鵜呑みにして応募してしまうと、給与面で損をしてしまうわけです。
自分の給与水準の相場が分からないから
二つ目の理由は、現時点での自分の給与水準の相場がいくらなのか分かっていないからです。
みなさんは現時点での自分の適正給与がいくらくらいなのかって分かりますか?
多くの人は「自分の適正給与がいくらなのか?」なんて正確には理解していません。それこそ、人事や採用の仕事に深く関わってきた人でないと、その人の適正年収なんて正確には把握することは難しいです。
なので、自分の給与水準が分かっていないと、転職サイトを通じて企業側が給与を提示してきても、「ふーん、そんなものなのかぁ」と勝手に判断してしまって、自分の適正給与から外れた金額を鵜呑みにしてしまう可能性があります。
心理的にも立場的にも雇われる側の方が弱いから
最後の理由は、応募する側は、雇う側の企業より、どうしても立場が弱くなってしまうからです。
雇う立場の企業側よりも、次の職場を探している転職者のほうがどうしても立場上弱くなってしまいます。そのことを企業側も知っているので、たとえなかなか採用者が見つからず、じつは焦っている状況であったも、企業側は余裕があるように振舞います。
転職サイトを経緯で応募してしまうと、そのようなことが起こりやすくなり、どうしても給与面で足元を見られてしまう可能性が出てきてしまいます。
どうするのがベストなのか?
転職サイト経由だと給与面で足元を見られてしまう可能性がある。
ではどうしたらよいのでしょうか?
自分と企業の間に入ってくれる第三者の存在が必要
おさらいになりますが、転職サイトを経由すると損してしまう理由は以下の3つでしたよね。
①企業はなるべく低い給与で雇おうとする
②自分の給与水準の相場が分からないから
③雇われる方がどうしても立場が弱いから
損をしないためには、これら3つの懸念点が解決されればいいわけです。
具体的に言いますと、自分と企業と間に入ってくれて、これらの懸念点を払拭して、給与の交渉をしてくれる第三者の存在がいればいいわけです。
転職エージェントを利用して応募するのがベスト
でも、そんな都合のいいことをしてくれる第三者なんているのでしょうか?
答えはYESです。「転職エージェント」というサービスを利用すると、プロの転職アドバイザーが転職者に対して1人付いてくれて、自分と企業と間に入って、企業と給与の交渉を行ってくれます。
プロの転職アドバイザーなので、人事や採用関係の知識や経験も豊富です。なので先ほど挙げた、「企業はできるだけ低い給与で雇おうとする」ことも知ってますし、「自分の給与水準の相場」に関しても、豊富な知識から把握することもできます。
なので、アドバイザーの人は転職者の給与水準の相場を基準に企業と交渉してくれるため、企業側に足元を見られることがないんです。
また、転職エージェントは企業との交渉だけでなく、転職者にあった求人を探したり、面接対策を行ってくれたり、転職活動に関するあらゆるサポートをマンツーマンで行ってくれます。
もっと転職エージェントについて知りたい、という人はこちらの「転職サイト・エージェントどっちがいいの?特徴とメリット・デメリットを紹介」に詳しく書いたのでよかったら見てください。
転職エージェントはこれだけ登録しておけばOK
世の中にはたくさんの転職エージェントがあり、どれを利用すればいいか分からない人も多いかと思います。
結論から言いますと、とりあえず、転職エージェントは「【リクルートエージェント】 」の登録のみでOKです。
なぜかと言うと、「【リクルートエージェント】 」は、最大手である「リクルートグループ」が手がけており、求人数や求人の質など、すべてにおいて、頭1つ抜き出ている会社だからです。
本当のところを言うと、転職を効率よく有利に進めようとするならば、転職エージェントは複数利用するのがベストなのですが、とりあえずは一番おすすめの「リクルートエージェント」を利用してみて、慣れてきたら、他も利用してみるのがいいかと思います。
「【リクルートエージェント】 」のサービスの流れはこちらに詳しく書いたので参考にして下さい。
それじゃあ、転職サイトは利用しないほうがいいのか?
それじゃあ、転職エージェントのみで、「転職サイトは利用しないほうがいいの?」と思われるかもしれませんが、じつはそういうわけではないんです。
たしかに、企業に応募する時には転職エージェントを利用して交渉したほうがいいんですが、応募する企業の情報を得るために「転職サイト」も併用して利用するのがベストなんです。
つまり、転職サイトは企業の情報収集に使うわけです。
そうすれば、応募企業の情報もしっかり把握でき、交渉や面談対応はアドバイザーの人が間に入ってやってくれるので、転職活動を進める上で最も効率的なんです。
転職サイトに関しては、先ほど紹介した「リクルートエージェント」と同じリクルートグループが手がける、「リクナビNEXT 」がオススメです。
理由は、先ほどと同じで、求人数や求人の質など、すべてにおいて、頭1つ抜き出ているからです。
「リクナビNEXT 」のおすすめの使い方はこちらにまとめたので、良かったら参考にして下さい。
記事は以上です。
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