転職活動や就職活動をする時に、「自己分析」という言葉をよく耳にしますよね。
「自己分析はやったほうがいい」という意見が多いのですが、「いまいち自己分析のやる意味が分からない」、「そもそも自己分析って何なの?」という人もいるかと思います。
結論から言うと、自己分析は転職活動をする上では、絶対に必須だと思っています。
そこで今回は、自己分析の重要さがいまいち分からない人のために
・「自己分析が必須の理由」
・「自己分析におすすめの方法とツール」
これらについて紹介していきます。
もし転職活動に興味があるけど「何をしていいかよく分からない」と言う人は、転職活動をマニュアル化したので、よかったら合わせて見て下さい。
自己分析が必須の理由とは
自己分析がどうして必要なのか?そこを理解するためにはまず、そもそも自己分析とは何のか?を理解しておく必要があります。
それから転職活動にどうして必要なのかを説明していきます。
自己分析の定義とは
「自己分析って何?」と聞かれたときに、即答できる人は意外とすくないのではないかと思います。
なぜなら、自己分析という言葉の明確な定義がそもそも存在しないからです。
なので、転職活動における「自己分析」を自分なりの言葉で次のように定義します。
<自己分析とは>
・自分の「考えや価値」をアウトプットする作業
この「自分の考えや価値」というのは、具体的には「長所・短所」「過去の仕事で得た知識やスキル」「転職先に求める条件」などのことを指します。
どうして自己分析をするのか?
では、自己分析の定義が分かったところで改めて、どうして自己分析が必須なのか?
その理由は主に以下の2つです。
①自分の本当にやりたい仕事を明確にするため
②「自己PR」と「志望動機」を書く時の材料にするため
これら2つの理由のために、先ほど言った、「長所・短所」「過去の仕事で得た知識やスキル」「転職先に求める条件」などの判断材料が必要になってくるわけです。
「自分の本当にやりたい仕事って何なんだろう?」と改めて考えると、すんなり出てこない人が多いはずです。
また、希望する企業に提出する応募書類や面接のときには、「自己PR」と「志望動機」は必須になってきます。この2つは必須のわりに、書くのが苦手な人が多いのではないでしょうか。
なので、これら2つの答えをスムーズに明確化するために自己分析を行います。
自己分析にオススメの方法とは?
では、自己分析をどのようにやればいいのか?
僕が実際に行っていた自己分析にオススメの方法を、5つのステップに分けて紹介していきます。
STEP1:過去の体験を洗い出す
まず最初に行うSTEPとして、学生時代の「過去の体験」を洗い出すことです。
過去の体験とは具体的には、「頑張った、努力したこと」「夢中で打ち込んだこと」などのことを指します。
中学生〜大学生時代までの過去の体験を白紙を用意して以下のようにまとめてみてください。このときに、「自己PR」や「志望動機」に使える、使えないはまったく考えなくていいです。
まずはひたすら、学生時代に打ち込んだことなどを書き出してみて下さい。
学生時代に「頑張った、努力したこと」「夢中で打ち込んだこと」 | |
中学生 | |
高校生 | |
大学生 |
「頑張った、努力したこと」「夢中で打ち込んだこと」を書き出すことで、「自分はこんなことなら努力できる」「これをするときには夢中になれる」と言ったことが分かり、後から落とし込む「自己PR」や「志望動機」のヒントをたくさん見つけることができます。
STEP2:洗い出した体験を1つずつ深掘りする
学生時代の「過去の体験」を洗い出したら、次にすることは、その体験を1つずつ「深掘りする」ことです。
過去の体験を深掘りすることで、先ほど言った「自分はこんなことなら努力できる」「これをするときには夢中になれること」は何なのか?を具体的にすることができます。
ではどうやって深掘りをしていけばいいのか?
やり方はそんなに難しくありません。過去の体験に対して、以下の6つの質問内容の答えを書き出してみて下さい。
・なぜその体験を行ったのか?(体験の理由)
・なぜその体験を頑張れたのか?夢中になれたのか?(モチベーション維持の理由)
・その体験の中でどんな問題・課題があったか?(問題・課題の抽出)
・問題や課題をどうやって乗り越えようとしたか?(問題解決方法)
・その結果どうだったのか?(結果)
・その結果から何を学んだのか(結果から得たもの)
STEP3:深掘りしたことから「長所」を見つけ出す
過去の体験を6つの質問で深掘りしたら、今度はその深掘りした内容から「自分の長所」を見つけ出す作業です。
やり方は次の手順で行ってみて下さい。
①だいたいでもいいので、これらの質問の答えから、自分の「長所に繋がりそうな行動パターン」をいくつか挙げてみて下さい。
②そして、そのパターンが次のどの表現に当てはまるのか考えてみて下さい。
<長所の表現一覧>
協調性/コミュニュケーション能力/向上心/真面目/責任感/忍耐力/負けず嫌い/行動力/気配り/リーダーシップ/継続力/努力家/計画性/好奇心/粘り強さ/チャレンジ精神/諦めない/素直/慎重/創造力/行動力
もちらんこれらは一例ですので、もしこの中に合う表現なければ、ピッタリ合う言葉を見つけて下さい。
③自分の長所のに当てはまる表現が見つかったら、最後にその表現に合うキャッチフレーズに言い換えます。
例えば長所の表現が、「コミュニケーション能力が高い」だったとします。しかし「私の長所はコミュニケーション能力が高いことです」とそのまま表現してしまうと、採用担当者からは「自分で言うなよ!」と思われてしまい、良い印象をもって貰えません。
なので、表現をそのまま使うのではなく、言い換える必要があります。
コミュニーケション能力が高い」だったら例えば、
「自分だけでは無理だと判断した問題に対しては、周りを説得して協力を得て、問題解決をすることができます」
こんな感じに長所の表現を直接使うのではなく、表現を具体的にして言い換える必要があります。
STEP4:自分のやりたい仕事を見つけ出す
次のSTEPは「やりたい仕事を見つけ出す」ことです。
STEP2で行った、体験の深掘りの中の「なぜ頑張れたのか?」「なぜ夢中になれたのか?」この2つに着目してみて下さい。
その理由から、「自分がモチベーションが上がるのはどんなときなのか?」、そのポイントを見つけてみて下さい。
そして次に、そのモチベーションが上がるポイントから、どんな職業・職種につけばそれに繋がるのかを考えてみて下さい。
例えば、
①夢中になったことは?
⇨大学時代は旅行によく行き、旅行の企画を立てることをよく行っていた
②なぜ夢中になったか?
⇨企画や立案をするのが楽しかったから
③モチベーションが上がるポイントは?
⇨企画や立案
④モチベーションが実現できる職業は?
⇨「旅行企画」「イベント企画」「商品企画」などの企画業務
こんな感じにやってみて下さい。
STEP5:「自己PR」や「志望動機」に落とし込む
最後に、「自己PR」や「志望動機」を履歴書や職務経歴書に記入する時に、これまでの自己分析で発見できた、「長所」と「自分のやりたい仕事」を反映してみて下さい。
これら、「長所」と「自分のやりたい仕事」が分かれば、履歴書と職務経歴書はグッと書きやすくなるはずです。
履歴書と職務経歴書の書き方については、こちらの「履歴書と職務経歴書の違いは何?それぞれの書き方のコツを伝授【目的や内容】」に詳しく書いてあります。
自己分析は「ツール」で行うのが一番簡単!
具体的な自己分析のやり方を説明してきましたが、「意外と面倒臭い」と思った人も多いはずです。
かく言う自分も、一から自分で自己分析をするのは面倒臭いと思っていました。
面倒臭いというのもありますが、他にも、自分だけでやっていると「このやり方で本当にあっているのか?」と不安に思ってきたりもしました。
自己分析は「客観的」に判断することがすごく重要で、じぶんでやっているとどうしても「主観的」になりがちだからです。
では、どうすればいいのか?
それは、「自己分析のツール」を活用することです。
自己分析ツールを使えば、自分で一から手書きでやっていたことを、選択式の質問に答えるだけで行ってくれるのでものすごく簡単です。
しかも、主観的な意見ではなく、客観的な意見を出してくれるので、自己分析を正確に行うことができます。
「最初に、この方法を教えてくれればよかったじゃん!」という意見が聞こえてきそうですが、それはそうなんですけど、「自己分析とはどういうものか?」というのをしっかり理解しておいて欲しかったからです。
なので、自分で一から自己分析をするのに少しでも苦手意識を感じたらならば、「自己分析ツール」を使うことをおすすめします。
ではどのツールを使えばいいのか?
自己分析ツールは「グッドポイント診断」がおすすめ
自己分析ツールはいろいろなものがありますが、一番おすすめなのが、リクナビが無料で提供している「グッドポイント診断」です。
この自己分析ツールは、他社のツールと比べて「分かりやすく」使えて、「正確」に判断してくれます。
選択形式の質問に答えて進めていくだけで
・「自分の強みは何なのか」
・「自分の弱点は何なのか?」
・「自分に向いている仕事は何なのか?」
・「自分に向いていない仕事は何なのか?」
など様々なことを正確に判断してくれます。
診断は30分くらいで終わるので、自分で一から行うよりも効率的に進められます。しかも無料で使えるので活用しない手はないです。
記事は以上です。
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