「社畜」は、サラリーマンにとって馴染みのある言葉ですよね。
社畜の意味を説明すると
「サービス残業や転勤を厭わない、会社の奴隷(家畜)と化した状態の会社員を侮蔑した言葉として、日本で使われるようになった造語」のことです。
そんな「社畜」という言葉ですが
英語でもそれに当てはまる言葉はあるのか?
また、英語以外の海外でも「社畜」に該当する言葉は存在するのか?
ふと、そんな疑問が浮かんだので解決するため、以下の内容で記事を書いていきます。
「社蓄」を英語でいうと何
他の海外でも「社畜」という言葉は存在するの?
社畜を英語でいうと何?当てはまる英訳を探してみた
まず最初に、「社畜」という言葉は英語でいうと何なのか?該当する言葉を探してみました。
結論から言うと、「社畜」と似たような意味で使われている英語は以下の4つです。
「wage slave」
「corporate slave」
「company slaughter」
「workaholic」
これら4つは「社畜」と似たような意味の言葉なんですが、微妙にニュアンスが違います。
それぞれを詳しく説明していきますね。
「wage slave」
まず1つ目は「wage slave」です。直訳すると”賃金奴隷”です。
この「wage slave」という言葉なんですが、「社畜」をWikipediaで日本語検索すると、最初の説明文の中に
英語圏では同様の概念として「wage slave」(賃金奴隷)が存在する。
という一文が書かれていました。
「wage slave」という英語を「Oxford Dictionary(オックスフォード辞典)」で調べてみたところ
「一般的に単調でつまらなかったり、人にへつらうだけといったような性質の仕事をしている人。俗語として、雇用からの収入に全て頼っている人。」
こう定義されていました。
サービス残業や転勤を厭わない劣悪な労働環境の意味する、日本の「社畜」のニュアンスというよりも、お金に固執して仕事や会社に服従しているといった意味合いに取れる気がします。
「corporate slave」
2つ目は「corporate slave」です。直訳すると”会社奴隷”です。
直訳した感じでは「社畜」とほとんど一緒ですね。
この「corporate slave」という英語なんですが、実は俗語で、オックスフォード辞典などの英語辞書には載っておらず
英語の俗語を集めた「Urban Disctionary」に載っていました。
Urban Disctionaryでは以下のように記述されていました。
「社畜かどうかは、いつも過剰に働き、労働への支払いが過小であり、そして過小評価されているため、うつろな目になっているかどうかでわかる」
はっきりした定義ではないですが、この一文から、劣悪な労働環境を指す日本の「社畜」と「corporate slave」は意味合いが似ていると思います。
「company slaughter」
3つ目の「company slaughter」ですが、直訳すると”会社虐殺”です。
えっ!こわっ…! 「slaughter」が「虐殺」とか「惨殺」という酷い意味の言葉なんですね笑
この「company slaughter」という言葉は、日頃お世話になっている「Google翻訳」で調べたら出てきました。
直訳すると「会社に虐殺される」、日本の社畜のニュアンスをひどくするとあながち間違ってなくはないかもしれないです。
社畜が原因で過労死とかニュースとかで問題になってますもんね…
「workaholic」
4つ目は「workaholic」です。直訳すると”仕事中毒”です。
この「workaholic」、意味を見てもらうと分かると思いますが、今までの賃金奴隷と会社奴隷とかと少しニュアンスが違い
「会社から強制的に仕事をやらされているのではなく、自主的に仕事をしている」
といったニュアンスで使われます。
なので、この「workahokic」には賃金や会社のためといったものではなく、自主的に身を削り仕事中毒になるといった意味合いがあります。
英語で表現した場合の「社畜」を4つ紹介してきました。
まだ他にもあるかもしれませんが、どれも少しニュアンスが違った感じで、英語ではいろんな表現の仕方があり面白いと感じました。
他の海外でも「社畜」という言葉は存在するの?
では最後に、英語圏以外の海外では「社畜」という言葉は存在するのか?
いくつか調べたので、それらを紹介していきますね。
フランス語では「Abattage en entreprise」
フランス語では、社畜のことを「Abattage en entreprise」と言います。
直訳すると”仕事虐殺”です。
えっ!さっきの英訳「company slaughter」と一緒で怖い!
そう感じましたが、勘違いしてはいけないのが、フランスではこの言葉を使われることはほとんどないということです。
フランスでは日本の「社畜」と呼ばれる働き方をする人はほとんどいないと思われるからです。
なぜなら、フランスでは法律で週の労働時間は35時間と決められており、日本の42時間と比べると7時間も短く設定されているからです。
社畜の人からすると、自分の時間を確保できるフランス人の生活を羨ましく感じますよね。
中国語では「上班奴」
中国語では、社畜のことを「上班奴」と言います。
直訳すると”雇用されている人”です。
現在では、中国はITを中心として市場経済が発展して、自分で仕事を選択することが当たり前になりましたが
一昔前の発展途上の時代では、「仕事は国が割り振るもの」として、仕事の選択権がありませんでした。
それを考えると、日本の「社畜」のニュアンスが、生ぬるく感じてしまう気がします。
スペイン語では「Godinez」
スペイン語では、スクラブ(卑語)として、社畜を「Godínez (ゴディネス)」と言います。
スペイン語と言いましたが、これは主にメキシコのスクラブとして使われる言葉です。(メキシコでは主要語がスペイン語のため)
メキシコは、労働時間が長い国ランキングTOPで、日本と比べると年間の平均労働時間が499時間も多いと言われています。
日本の社畜の労働環境も酷いですが、上には上がいるということですね。
海外の社畜に相当する言葉をいくつか紹介してきましたが、調べてみるとその国のビジネス背景も見えてくるので面白いですね。
まだまだ他の国にも、社畜と同様の言葉は存在すると思うので、興味がある人は調べてみてるのも面白いと思います。
ちなみに今、「社畜状態で悩んでいる」という人は、対策記事を書いたので参考にしてみて下さい。
記事は以上になります。
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