転職する場合、企業選びは非常に重要です。
企業選びの時点で間違えてしまうと、その先の転職活動が水の泡になってしまいます。何としてもブラック企業は避けたいところですよね。
そして、ブラック企業を見分けるために重要なのが「求人広告」です。
今回は、そんな求人広告からブラック企業を見分ける方法をいくつか紹介していきます。
求人広告と求人票の違い
求人情報の中でも、「求人広告」や「求人票」という言葉をよく目にするかと思います。
この2つの言葉って、同じようなニュアンスでごっちゃになりがちですが、はっきりした違いがあります。
まず最初に「求人広告」と「求人票」の違いを説明しておきます。
求人広告とは
求人広告とは、転職サイトやフリーペーパーなどに企業が費用を投じて、人材採用情報を掲載させる広告のことを指します。
企業が求人広告サイトなどへ求人広告を掲載させる際には、一週間あたりいくらといった感じに、期間に応じて費用が発生する場合や、応募数に対して費用が発生する成果報酬型のパターンに分けられます。
企業側からすると、求人広告のメリットは、写真を掲載することにより社内の雰囲気を伝えることができることや、多くの人に見てもらえることが挙げられます。
求人票とは
求人票とは、ハローワークや大学・専門学校の就職課で確認することができる求人情報のことこを指します。
求人票は求人広告とは異なり、職業安定法によって定められた労働条件を明示しなければいけません。
また企業側からすると、求人票のメリットは無料で掲載できるところにあります。
しかし求職者側からすれば、質の悪い求人情報が混ざっていることが多いため注意が必要になってきます。
ちなみにハローワークの求人票には以下の項目が記載されています。
【求人票に記載されている項目】
『受付年月日・紹介期限日』『就業場所』『仕事の内容』『雇用形態』『雇用期間』『必要な経験・免許・資格』『年齢』『賃金』『賃金形態』『昇給・賞与』『就業時間』『休日等』『入居可能住宅』『選考等』『試用期間』
ブラック企業によくある募集ワードや謳い文句
次に、ブラック企業が求人広告でよく使う、「募集ワードや謳い文句」を紹介していきます。
こんな言葉が記載されていたら要注意
もし、求人広告の中で以下のような言葉が記載されていたら要注意です。
『感動』『成長』『夢』『自由』『やりがい』『アットホーム』
求人広告には、各社のアピールポイントが書かれています。アピールポイントですので、もちろんネガティブなことは書かれていません。
ですが、夢や感動といった、具体性のない抽象的な募集ワードを使用していた場合は、要注意です。ブラック企業の可能性が高いです。
こんな謳い文句が記載されていたら要注意
もし、求人広告の中で以下のような謳い文句が記載されていたら要注意です。
未経験・異業種からでも実力を発揮できます。
20代中心の若い会社です。
アットホーム・家庭的な職場です。
頑張を評価します。完全歩合制。
幹部候補募集しています。
【未経験・異業種からでも実力を発揮できます】
未経験でも実力を発揮できるというのは、誰でもできる簡単な仕事ということです。しかも簡単な仕事=楽な使仕事というわけではありません。
誰もやりたがらない辛い仕事を押し付けられる可能性が高かったりします。
【20代中心の若い会社です】
若い社員が多いことを押してくる企業は要注意です。一見若くても活躍できるかもと思いがちですが、若い社員が多いというのは、離職率が高い可能性が高いです。
定着している社員が少なく、社員を平気で使い捨てるようなブラック企業の特徴だったりします。
【アットホーム・家庭的な職場です】
キーワードのところでも書きましたが、アットホームや家庭的という言葉ができたら要注意です。
アットホームと言われると聞こえがいいですが、それを大義名分にして、飲み会やら会社の行事やらで、社員のプライベートに過剰に介入いてくる可能性があります。
また、アットホーム=同族企業の可能性があります。同族企業の場合、身内以外には理不尽な対応されることがよくあります。
【頑張りを評価します、完全歩合制です】
完全歩合制という言葉は、基本給が安く、仕事のノルマが厳しいことをぼかす時によく使われる鉄板フレーズです。
頑張れば評価されると思ってはいけません。頑張って努力が報われる前に、心身共にボロボロになってしまうのが先だと思ったほうがよいです。
【幹部候補募集しています】
幹部という言葉を使って人材を釣っています。
「候補」という言葉を使うことで、今後幹部になる可能性だけは示しますが、必ずなれるという保証はありません。
基本的に普通の社員となんら変わらないと思っておいたほうがいいです。
求人広告でブラック企業を見分ける5つ特徴
では、「求人広告でブラック企業を見分けるためのコツ」を紹介していきます。
求人広告には、ブラック企業だと分かる特徴がいくつかあります。
それが以下の5つの特徴です。
求人広告によく見かける
ブラック企業特有のワードや謳い文句が使われている
求人数が異様に多い
給料が仕事内容に対して異常に高い
掲載されている写真が不自然
では、それぞれ詳しく説明していきますね。
求人広告によく見かける
1つ目の特徴が「求人広告によく見かける」ことです。
求人広告によく見かけるということは、人手が足りない=人の入れ替わりが激しいと考えることができ、ブラック企業である可能性が高いです。
ただし、求人広告によく見かけるからといっても必ずしもブラック企業とは限りません。
例えば、「新規事業の立ち上げで人手が欲しい」 「会社が急成長して人手が足りない」こういった理由で積極的に求人広告を出している可能性も考えられます。
そんなときには企業のIR情報が役立ちます。
IR情報とは企業が投資家に向けて発信している、経営状況や財務状況、業績動向に関する情報のことです。「企業名 IR情報」と検索すればだいたい出てきます。
IR情報に記載してある、売り上げ利益、来季の事業展開などを見れば、「新規事業の立ち上げ」や「企業の急成長」の判断材料になるはずです。
ブラック企業特有のワードや謳い文句が使われている
2つ目の特徴は「ブラック企業特有のワードや謳い文句が使われている」ことです。
ワードや謳い文句に関しては、前述に詳しく書いたのでそちらを参考にして下さい。
求人広告に、それらワードや謳い文句が使われていたら要注意です。
求人数が異様に多い
3つ目の特徴は「求人数が異様に多い」ことです。
たまに求人数が異様に多い求人広告を見かけますが、そういった募集は要注意です。
「求人数が多いと採用されやすくて安心だ」という人間の心理に漬け込んでいる可能性があります。
しかし実際は、企業側が人員を補充しやすいように、わざと求人数を多く掲載しているという裏事情があったりするんです。
これに関しても、先ほどの「新規事業の立ち上げで人手が欲しい」 「会社が急成長して人手が足りない」といった理由で大量の求人を募集している可能性があるので、企業のIR情報で確認するようにして下さい。
給料が仕事内容に対して異常に高い
4つ目の特徴が「給料が仕事内容に対して異常に高い」ことです。
給料の高さは基本的に、能力や辛さに比例します。なので仕事内容が楽なのに、給料が高いというのは裏があり、ブラック企業である可能性が高いです。
どの職種にもある程度、給料の相場が決まっているので、この相場を常に念頭に求人情報を探すようにしましょう。
じつは、「給料に残業代や歩合の分が上乗せされていた」なんて話はよく聞きます。
掲載されている写真が不自然である
5つ目の特徴が「掲載されている写真が不自然であること」です。
写真が不自然とはどういうことか?
具体的には
・「写真に載っている女性がやたら美人」
・「若い社員がピースしたり、ガッツポーズをしている」
こういった写真を掲載している求人広告は要注意です。
自分の企業を良く見せることに力を注いでる会社は、ロクな会社がありません。
求人広告以外でブラック企業を見分ける方法
求人広告から分かるブラック企業の特徴をいくつか紹介してきましたが、求人広告以外でもブラック企業を見分ける方法があります。
それが以下の2つです。
『面接』
『企業データ』
詳しくは下の記事にまとめたのでよかったら参考にして下さい。
ブラック企業が少ないおすすめの転職サイト
ブラック企業を見分けることはもちろん大切です。
しかし、もっと大切なのが、ブラック企業が少ない転職サイトを利用することです。
過去の転職であらゆる転職サイトを利用してきましたが、文句なしにオススメなのが「リクナビNEXT」です。
求人数・求人の質などすべてにおいて、他よりも群を抜いてトップクラスです。
なのでまずは、「リクナビNEXT」に登録しておけば問題ないです。
また、リクナビNEXTには、「スカウトメール」という機能があり、自分のプロフィールを登録しておくだけで、自分にあった求人を勝手にメールで送ってきてくれるので
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リクナビNEXTの登録手順とおすすめの使い方に関しは、こちらにまとめたので、よかったら参考にしてみて下さい。
記事は以上になります。
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