自分が過去に勤めていたブラック企業では、「朝礼」は必ずといっていい程行われていました。
しかも、どの朝礼も全く意味を持たず、時間の無駄でしかないものばかりでした。
そんなブラック企業の鉄板ルールとも言える朝礼について、今回は過去の体験談を交え、やばい特徴など、以下の内容を紹介していきます。
『当記事の内容はこちら』
【体験談】ブラック企業の朝礼はこんな感じでした
ブラック企業の朝礼の特徴とは?
朝礼がブラック企業の鉄板ルールになっている理由とは
朝礼の本来の目的とは
【体験談】ブラック企業の朝礼はこんな感じでした

過去にいくつかのブラック企業を渡り歩いてきましたが、中でも朝礼はブラック企業の象徴とも言えるほど狂っていました。
自分がブラック企業で実際に体験してきた朝礼を、いくつか紹介していきます。
朝礼の始まりは精神論が詰まった社訓の唱和
まず朝礼の始まりは、異常とも言える精神論が詰め込まれた社訓を、大声で唱和することから始まります。
本当にそんな会社あるの?と思う人もいるかもしれませんが、実話です。普通にあります。
いくつもある社訓を、上司の1人が一つずつ読み上げていき、それに続いて社員が大声で唱和をしていきます。声が小さい社員に対しては罵声が飛び交い、1人で唱和させらることもありました。
「逃げません、諦めません、達成できるまでは」
「仲間とは心の繋がりである」
「知恵を出せ!出せないものは汗を出せ」
内容はこんな感じだったと思います。これはほんの一部ですが、意味のない精神論が詰まった恐ろしい社訓がいくつも存在していました。
挨拶という名目の30分以上の説教
社訓を大声で読み上げた後は、上司からの朝の挨拶があるのですが、挨拶という名目の説教が始まります。
営業の部署にいた時は、売り上げの低いものに対しては名指しで罵声が飛び、みんなの前で理由や改善策を聞かれたり、挙げ句の果てには、「お前はダメなやつだ」と人格否定までされました。
気付くと上司の説教は30分以上にも上り、部署30人だとすると、単純計算で30人×30分=900分もの時間が毎日無駄に浪費されてることになります。
社員も全員、またかという上の空の表情で毎日、ルーティンのごとく聞いています。
900分もあればどれだけ会社に貢献できるだろうか、ほんとに時間の無駄でしかありませんでした・・・。
オフィスの周りを掛け声とともにランニング
挨拶いう名目の説教が終わると、締めの最後に行われるのが、オフィス周りのランニングです。
全員が2列に綺麗に整列させられ、掛け声とともに全員でランニングが始まります。
「〇〇会社〜、ファイ!」「オー!」「ファイ!」「オー!」
マジでこんな感じでした・・・笑 社長は「体をシャキッとさせて、脳を覚ますため」「社員に一体感が生まれるから」こういった理由でやらせてると言ってましたが、まるっきり部活動のランニングですね。
ブラック企業の中でも発想が、体育会系の脳筋です。
僕の勤めていたブラック企業の朝礼は、ざっとこんな感じでした。これはほんの一例なのですが、どれも生産性ゼロの、時間の無駄でしかないものばかりでした・・・。
ブラック企業の朝礼の特徴とは?

体験談をいくつか紹介してきましたが、多くのブラック企業で行われている朝礼にはいくつか共通する特徴があります。
その特徴とは以下の6つです。
名指しで社員を説教する
やたらと時間が長い
社訓を大声で言う
一体感を無理やり高めようとする
一人一人結果報告をさせる
朝礼当番によるスピーチ
ではそれぞれ詳しく説明していきます。
名指しで社員を説教する
1つ目の特徴が「名指しで社員を説教する」ことです。
体験談の上司の挨拶のところでもありましたが、朝礼で説教することは当然で、成績の悪い人や、何かミスをした人に対しては、容赦無く名指しで説教をしてきます。
社員大勢が見ている前で説教をされるわけなので、ストレスが溜まることこの上ないです。しかも、「お前は他のやつよりも劣っている」などど、人格までの平気で否定してくるので、朝から目頭が熱くなることもあります・・・。
ひどい時だと、誰がどうみても理不尽な理由で怒られる場合もあります。上司のストレス発散でしかないのかもしれませんね。
やたらと時間が長い
2つ目の特徴が「やたらと時間が長い」ことです。
ブラック企業の朝礼はとにかく、やたらと時間が長いです。中身のないことをダラダラと行なっています。
先ほどの説教も、30分以上は普通で、トラブルがあった次の日だと、1時間以上続く時もあります。1時間もあったら、その場の社員でどれだけのことができるだろうか。本気で生産性を考えているのか疑うレベルです。
過去に勤めていたブラック企業では、あまりに朝礼が長すぎて、貧血で倒れる社員が出るのも珍しいことではありませんでした。
社訓を大声で言わせる
3つ目の特徴が「社訓を大声で言わせる」ことです。
ブラック企業と言ったら社訓、社訓と言ったブラック企業、それほど社訓はブラック企業にとって特別な存在らしいです。まぁ社員を洗脳させるための道具ですけどね・・・。
体験談でも話しましたが、ブラック企業には必ずと言ってもいいほど、社訓の中に異常なまで精神論が詰め込まれています。
根性論や夢を解いた歪んだ精神論が、ブラック企業は大好きで、大声で言わせることによって社員を社畜へと洗脳していきます。
声が小さいと容赦なく罵声が飛んできます。
中には、社歌を大声で熱唱させるブラック企業もありました。もちろん、歌う声が小さいと叱られます。
一体感を無理やり高めようとする
4つ目の特徴が「一体感を無理やり高めようとする」ことです。
ブラック企業は、一体感や共有感の押し売りが大好きです。
朝礼でも、全員揃ってのラジオ体操や、掛け声とともにランニングをさせたり、中には円陣を組ませてくる会社もありました。無理やりにでも社員の一体感を高めようとしてきます。
脳筋の体育会系にありがちな発想ですね。
一体感というのは、決して無理やり作るものではありません。やらされるほうは本当にいい迷惑です・・・。
一人一人に結果報告をさせる
5つ目の特徴が「一人一人に結果報告させる」ことです。
これは、営業の部署では鉄板なのですが、昨日の営業結果がどうだったか一人一人発表させられます。
過去の僕は、これが本当に嫌で嫌で溜まりませんでした。朝、会社のロッカーにつくと吐き気がするくらい辛かったです。
ここでも報告があいまいだったり、結果が悪かったりするとその場で説教が始まります。
情報共有するはずの報告が、ただの憂鬱なストレス原因でしかありません。
朝礼当番によるスピーチ
6つ目の特徴が「朝礼当番によるスピーチ」です。
朝礼には、毎回順番で回ってくる朝礼当番というものがあります。そして、朝礼当番になった人は、その朝礼の中でスピーチをさせられます。ちなみに、役職の人だけは当番が免除されます。
話す内容は基本的に自由なのですが、自分の勤めていた会社では、日頃のあった出来事を喋って、その内容を会社での仕事に置き換えるというのが鉄板でした。
このスピーチに関しても、先ほどの結果報告と同様に、嫌で嫌でたまりませんでした。
話す内容は自由と言っておきながらも、スピーチの内容の質が悪かったりすると、ヤジが飛んできたり、説教されたりもします。
以上が、ブラック企業の朝礼の特徴です。
朝礼以外にもブラック企業の特徴を知りたいという人は、下の記事を参考にして下さい。
朝礼がブラック企業の鉄板ルールになっている理由とは

朝礼がブラック企業の鉄板ルールと言いましたが、そもそもブラック企業にとって朝礼を行う真の理由とはなんなのでしょうか?
結論から言うと、その目的は
『社員を洗脳して会社の奴隷にするため』
です。
朝礼は社員にとっては辛く恐怖でしかありませんが、その恐怖を与えることによって、社員を洗脳することが、朝礼を行う真の目的なんです。
名指しで説教することによって、その人の自尊心や自己肯定感を奪い、扱いやすくします。
社訓を大声で唱和させたり、全員で声を掛けながらランニングしたり、無理やり一体感をもたせて、妙な仲間意識を持たせたりするんです。
それもこれも、社員をマインドコントロールして、「自分にはこの会社しかない」「この会社を辞めるわけにはいかない」と間違った思考を植え付けるためです。
ブラック企業の朝礼は、単なる時間の無駄だけではなく、洗脳させるという恐ろしい目的も兼ねているというわけなんですね・・・。
「ブラック企業の洗脳の手口」に関しては、下の記事に詳しくまとめたので参考にして下さい。
朝礼の本来の正しい目的とは

ブラック企業にとっての朝礼の目的は「社員の洗脳」ですが、朝礼の本来の正しい目的というのは
『1日の仕事を円滑に進めること』
です。お互いの情報を共有したり、社内全体の状態を把握することで、仕事をスムーズに進めて生産効率を上げることが、朝礼の本来の正しい目的です。
もしあなたの会社の朝礼が、1日の仕事の妨げになっているようならばブラック企業であることを疑った方がいいかもしれません。
職場がブラック企業だと感じたら絶対にやるべきこと
最後に、もしも今の職場がブラック企業だと感じたのなら、将来的に転職する、しないに関わらず、絶対にやっておくべきことがあります。
それは
『職場からいつでも逃げられる準備をしておくこと』
です。
でも、具体的には何をすればいいのか?それはすごく簡単で
だけでもしておくこと 『転職サイト』に登録
です。
その大きな理由は
ストレスが限界に達してから転職サイトに登録するのでは遅すぎるから
逃げ道があると分かると精神的にグッと楽になるから
この2つです。
僕も過去、2度の転職経験があるのですが、ストレスが溜まってくると本当に登録する気力すらなくなってきます。
なので、ある程度余裕のある今のうちに登録だけサクッと済ませておくほうが絶対にいいです。
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記事は以上です。
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