ブラック企業には必ずと言っていいほど、ブラックで偏った思考を持った社長が付きものです。
そして、その社長の歪んだ思考がブラック企業へと変えてしまうことがほとんどなんです。
今思い返すと、僕が過去に勤めていたブラック企業でも、社長の言動は非常にブラックでやばかったです。
今回は、そんなブラック企業の社長に関して、「ブラックでやばい社長の特徴」や「過去のブラック社長にまつわる体験談」をいくつか紹介していきます。
もしも、自分の今の会社の社長が、それらに該当するようなら要注意です。
ブラック企業の社長に当てはまる7つの特徴

まず最初に、「ブラック企業の社長の多くに当てはまる特徴」をいくつか紹介します。
その特徴というのが、以下の7つです。
何においても結果が全てである
自分の理念は絶対である
部下の言動には無関心である
セクハラやパワハラを平気で行なっている
女性社員に対して偏見を持っている
自分の親族を役員にしている
高圧的で体育会系なノリである
では、それぞれを詳しく説明していきますね。
何においても結果が全てである
1つ目の特徴が「何においても結果が全てである」という思考を持っていることです。
こういった思考を持ったタイプの社長は、結果までの過程というのは全く考慮しません。とにかく結果が出ればそれでいいという考え方です。
結果さえ出れば、労働時間が少なくても構わないという点においては、効率重視の人には良いかもしれませんが、逆にどんなに頑張っても結果が出ない人に対しては、容赦なく罵声を浴びせたり、長時間労働を強いてくるので非常に厄介です。
自分の会社に利益を生み出さない社員はいらず、社員は使い捨ての駒程度にしか考えていません。なので人間として誰からも尊敬されず、ついてくる社員も少なく、結果として優秀な社員はどんどん会社から離れていってしまう傾向が強いです。
自分の理念は絶対である
2つ目の特徴が「自分の理念は絶対である」という思考を持っていることです。
こういった自分の理念を絶対的なものとしている社長は、社訓にもその理念を強く反映させていることが多く、社員にもそれを強要してきます。
「夢」「幸せ」「創造性」「愛」といった抽象的な言葉が大好きで、いつも綺麗事ばっかり言ってるわりに、具体的な成果がなにも伴っていないことが多いです。
ブラック企業の社訓に関しては、詳しく下の記事にまとめたので、よかったら参考にして下さい。
また、自分の考えは、社員全員共有されて理解してくれていると勘違いしていることが多く、その理念のためには、長時間労働や低賃金であってもしょうがないと思っています。なので社員からしたら非常にブラックな考え方なんです。
部下の言動には無関心である
3つ目の特徴が「部下の言動には無関心である」ことです。
このタイプの社長は、自分のこと以外には全く無関心であり、管理職など部下の言動については全く把握していません。
なので、長時間労働や残業代未払いなどの、労働基準法違反が発生しているにも関わらず全然気づいていないことが多いです。
また、自社の中でパワハラやセクハラが横行していても、「まさか自分の会社に限ってそんなことはあり得ない」と勝手に思い込んでいるので、ハラスメントが起きていても全く気付きません。
先ほどの「結果が全てある」「自分の理念は絶対」といったタイプも厄介ですが、この知らぬ存ぜぬの無関心タイプも、知らないうちにブラック企業へと変貌させてしまう危険性が高いので非常に厄介なんです。
セクハラやパワハラを平気で行なっている
4つ目の特徴が「セクハラやパワハラを平気で行なっている」ことです。
ブラック企業の社長は、部下に対して平気でセクハラやパワハラを行なったりしています。
気に入らないこと起きると部下を呼び出して大声で罵倒したり、女性社員に対しては、スキンシップという訳の分からない名目でセクハラを平気で行なっていることが多かったします。自分の社長という立場を利用してくるわけです。
上下関係の差を相手に突きつけて、「これは普通なことだ」「社長は神様だ」といった感じに、社員の心理を掌握して洗脳してきます。
社長には逆らえないという心理的な感情を利用した、非常に下劣なタイプと言えます。
ちなみに、「ブラック企業の洗脳する手口」に関しては、以下の記事に詳しくまとめたのでよかったら参考にして下さい。
女性社員に対して偏見を持っている
5つ目の特徴が「女性社員に対して偏見を持っている」ことです。
このタイプの社長は「女性社員はどうせ結婚して辞める」「女性社員は上ではやっていけない」こういったように、女性に対して強い偏見を持っています。
これは、日本企業の残っている女性差別的風土とも言えます。
女性社員であっても優秀人材はいくらでもいます。特に現代ビジネスでは、女性社員の活躍などダイバーシティを疎かにする企業は衰退していく可能性大です。
なので、女性社員に対して偏見を持っている社長というのは、企業として未来が危ういといっても過言ではありません。
自分の親族を役員にしている
6つ目の特徴が「自分の親族を役員にしている」ことです。
自分の経験上、親族経営の会社はブラック企業であることが多いです。これは周りの人の意見を聞いても同じことを言います。
また、完全な親族経営でないにしても、役員の中に社長の親族がいる場合も要注意です。
こういった社長は、社員の実力を考慮せずに、自分の身内びいきしてしまう傾向が強く、身内ではない社員に対しては理不尽な扱いをする可能性があります。
また親族経営の社長というのは、法律を学んだり、労働ルールの遵守を怠ったりする傾向が強いのでブラック企業へと変貌する可能性が強いです。
トップダウン経営を当たり前としており、上からの指示は絶対的だという考えを持っており、指示を受ける社員は働かされている社畜状態になってしまいます。
高圧的で体育会系なノリである
7つ目の特徴が「高圧的で体育会系なノリである」ことです。
自分が勤めていたブラック企業でも、典型的な体育会系のノリの社長がいました。
このタイプの社長は「ノルマは気合でなんとかしろ!」「死ぬ気で倒れるまで頑張れ!」といったように、精神論でしか物事を言ってきません。
精神論でしか物を語れない企業というのは、これからのビジネスにはマッチせずに必ず衰退していきます。
以前、マツコデラックスもテレビ番組内で「体育会系社員のリスク」として、30代までは勢いでいけるけど、40代を過ぎると人間の本質が問われて行き場をなくすという風に語っていました。
本当にその通りだと思います。社長に関しても、物事の本質を冷静に判断できない企業というのは非常に危険です。
以上、「ブラック企業の社長に当てはまる7つの特徴」になります。これらの特徴のうち一つでも当てはまるようなら、ブラック企業として要注意です。
ちなみに、自分の会社がブラック企業かどうかを診断できるツールを以下に作成したので、よかったらお試し下さい。
【体験談】過去勤めていたブラック企業の社長の実話エピソード

次に、自分が過去に勤めていたブラック企業の体験を元に、「ブラック企業の社長のヤバい実話エピソード」をいくつか紹介していきます。
嘘と思う人もいるかもしれませんが、実話のエピソードです。
エピソード①:飲み会でセクハラやパワハラのオンパレード
これは僕が、まだ入社2年目の新人だったころに勤めていた企業でのエピソードになります。
ある時、いろんな部署の新人が集められて、社長や重役たちとのお偉いさん方と、食事会という名の飲み会が開かれました。
そこでの飲み会は、セクハラやパワハラのオンパレードでめちゃめちゃ酷かったのを鮮明に覚えています。その時、この企業は間違いなくブラックだと確信しました。
まず、新人たちがこぞって社長や重役のもとに行き、お酌をして回るのですが、自分が社長のお酌をしようとお酒を注ごうとした瞬間、「お前じゃなくて、あっちの女性社員に注がせろ」と言われました。
しかたなく、その女性社員にバトンタッチをしてお酌を任せましたが、その後も女性は執拗に絡まれていました。断るに断れないので非常に可哀想でした・・・。
また、いい感じに酔いが回ってくると、社長は男性社員に対して「何か面白いことをやれ」などと無茶振りをしたり、「女性社員はどうせすぐ結婚してやめる」「女性社員は使い物にならない」などど、セクハラと取れる、女性差別発言を堂々と言っていました。
もちろん誰も逆らうことはできないので、みんな頷いて愛想笑いを振りまいていました。
エピソード②:社長に直談判した同僚の話
これは、自分が実際に体験したエピソードではなく、自分の同僚だった男性から直接聞いた体験談です。
この時勤めていた会社は、残業時間100時間を超えるなんてことはざらにありました。しかもそのほとんどが、みなし残業制度を悪用してサービス残業をさせられていました。
ほとんどの社員は洗脳されていたか、諦めていたかのどちらかで、誰1人として訴えたりはしていなかったのですが、同僚の1人が、これは異常だと勇気を振りしぼって社長に直談判をしに行きました。
その時に、同僚が社長から言われた一言が衝撃的で、「嫌なら辞めろ!これ以上何か言ったらクビにしてやるからな!」と言われたそうです。
この時はちょうど就職氷河期で、良い転職先が見つかる可能性が低かったので、その同僚は、それ以上事を荒立てないように、その同僚は泣く泣く帰って来ました・・・。
その話を聞いて、まさか自分の会社の社長が、そんなことを堂々と言う人だと思っていなかったので衝撃を受けました。
エピソード③:社長によるパワハラで続々と辞めていく管理職
どこの企業でも社内報が発行されると思うのですが、その社内報の中には、新しく就任した管理職の名前も掲載されていました。
その管理職の名前が、社内報が発行されるたびに管理職の名前が入れ替わっていました。ひどい時だとひと月に1人のペースで入れ替わっていました。
後から、上司がこっそり教えてくれたのですが、社長の管理職へのパワハラが酷すぎて、退職する管理職が後を絶たなかったそうです。
それにしても、毎月1人のペースで管理職が辞めていくのは、相当なブラック企業だと思います・・・。
自分の会社の社長がブラックだと感じたら絶対にやるべきこと
最後に、もしも今の職場の社長がブラックだと感じたのなら、将来的に転職する、しないに関わらず、絶対にやっておくべきことがあります。
それは
職場からいつでも逃げられる準備をしておくこと
です。
でも、具体的には何をすればいいのか?それはすごく簡単で
だけでもしておくこと 『転職サイト』に登録
です。その大きな理由は
ストレスが限界に達してから転職サイトに登録するのでは遅すぎるから
逃げ道があると分かると精神的にグッと楽になるから
この2つです。
僕も過去、2度の転職経験があるのですが、ストレスが溜まってくると本当に登録する気力すらなくなってきます。
なので、ある程度余裕のある今のうちに登録だけサクッと済ませておくほうが絶対にいいです。
ちなみに、登録や利用は無料で、時間も5分もかからないくらいです。
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ちなみに転職サイトに関しては
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記事は以上です。
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