ブラック企業で働いている人は、もちろん好き好んでブラック企業に入社したわけではないと思います。
しかし、ブラック企業で働き続けていると、企業に洗脳されてしまい、今の状況から脱出するのが困難になってしまいます。なので早いうちから対策法を身につけておく必要があります。
「そんなこと言われても何をすればいいか分からない」
こんな風に思っているも多いと思います。
そこで今回は、「ブラック企業に対してできる対策」をいくつか紹介していきます。
ブラック企業の奴隷から脱出するために、是非ともご参考ください。
ブラック企業から脱出すべき理由

まず最初に、「ブラック企業から脱出すべき理由」について説明しておきます。
なぜブラック企業から脱出すべきなのか、その一番の理由は
「心身共にボロボロになるのを防ぐため」
です。
ブラック企業のもとで、残業や休日出勤などの長時間労働を続けいていると、知らず知らずのうちに疲労やストレスが蓄積していっています。
そしてある日突然、心や体の病気を発症することだってあります。
「自分はメンタル強いから大丈夫」という人も本当に要注意です。
ブラック企業で働き続けると、どんなにメンタルが強くても、ちょっとしたことでうつ病になってしまうからです。
そして、うつ病はサラリーマンにとって本当に厄介です。
僕は以前、サービス残業や休日出勤が当たり前の典型的なブラック企業に数年勤めており、メンタルをやられて休職していた時期がありました。
その時は、もとの仕事にもどるのも大変で、本当に地獄でした。
なので、大切なのは
「ブラック企業への対策方法を知っておくこと」
です。これを知っているのと知らないのとでは、天と地ほどの差があります。
ブラック企業の見分け方

自分の企業がブラック企業なのか、いまいち判断できないと言う人もいると思います。
なので、自分の会社がブラック企業かどうか見分けるために「ブラック企業の特徴」を以下に記載しておきます。
セクハラ、パワハラ、モラハラが横行している
30~40代の社員が少なく、人の入れ替わりが激しい
サービス残業が当たり前
暴言や嫌がらせで自主退職が多い
過労死やうつ病で自殺者が出ている
入社当初は優しいが、急に態度が豹変した
派遣社員・契約社員を多く雇っている
これらのうち、いずれかに該当するようならブラック企業の可能性が高いです。
もし、「ブラック企業の特徴」についてもっと詳しく知りたいという人は、下の記事を参考下さい。
また、ブラック企業の度合いを測定する、「ブラック企業診断ツール」というのも作成したので、もしよかったら活用してみて下さい。
個人でできる4つのブラック企業対策

では、最後に「ブラック企業への対策方法」を紹介していきます。
結論から言うと、個人でできるブラック企業対策は以下の4つです。
「労働組合」または「合同労組」を活用する
外部の施設に相談する
ブラック企業に洗脳されない思考を身に付ける
会社からいつでも逃げれる準備をしておく
この4つの対策が大切です。中でも特に、最後の「会社からいつでも逃げれる準備をしておく」ことが一番重要です。
では、それぞれ詳しく説明していきますね。
「労働組合」または「合同労組」を活用する
1つ目の対策方法は「労働組合や合同労組を活用する」ことです。
労働組合という言葉は、会社員だったら誰でも知っていると思います。
労働組合は、会社内で労働者が団結して、会社側と交渉する団体組織のことを言います。
労働組合は「労働組合法」という法律によって、会社側との交渉をほぼ強制的にすることができます。主に、賃金やボーナスなどの労働条件の改善などを交渉することが多いのですが
長時間労働や残業代未払いなどの不当な労働を強いられた場合や、セクハラやパワハラなどの職場からのハラスメントを受けた場合なども、労働組合を通して会社側と改善を交渉することができます。
なので、ブラック企業の特徴である、長時間労働やハラスメントなどの不当な扱いを受けた場合は、労働組合に相談することは有効な対策になります。
ブラック企業として有名な「ワタミ株式会社」も、2016年に労働組合が結成されて以来、大きな問題が起きていないところを見ると、労働組合の重要性が良く分かります。
しかし問題なのは、労働組合が会社に存在しない場合です。
実は、ブラック企業と呼ばれる企業には労働組合が存在しないことが多かったりします。その場合は、「合同労組(合同労働組合)」という組織を活用して下さい。
合同労組とは、自分の会社は関係なく、業種や年齢別などによって結成されている団体のことで、誰でも個人加入することができます。
「〇〇ユニオン」「〇〇外部労働組合」と呼ばれていることもあります。
合同労組に加入していると、先ほど言った長時間労働やハラスメントなどの、不当な労働環境を強いられた場合、組合の役員が団体交渉の申し入れや交渉を一緒に行ってくれます。
合同労組は、会社とは別の外部組織のため、交渉するにあたって馴れ合いや、弱腰になるといった危険性が少ないといった利点があります。
ただ、合同労組の場合は、「自分も積極的に行動する」ことが必須になってきます。
合同労組は、各会社で労働組合がない労働者たちが集まって結成している組織です。なので、相互で助け合うというのが基本なんです。
なので、問題だけを投げてあとは任せっきりというスタンスだと、解決に至らないというケースが多いので注意が必要です。
外部の機関に相談する
2つ目の対策方法は「外部の施設を相談する」ことです。
外部の施設とは具体的に、「労働基準監督署」「労働局」「弁護士」などを指します。
これらの外部施設は、長時間労働やセクハラなどの労働問題に関するスペシャリストなので、問題となっていることを相談することで、適切なアドバイスや処置をしてくれます。
労働基準監督署
労働基準監督署では主に「労働基準法」に関わる調査や、それに違反する企業に対する指導を行っています。
労働基準監督署は、国の行政機関のため、企業は国を相手にするのと同じなので、その効力は絶大です。
なので、もし労働基準法に反している場合は、労働基準監督署に相談するのがおすすめです。もちろん無料で相談することができます。
ただし、明らかに自分の会社が、労働基準法に違反しているという証拠がない限りは、動いてくれないので注意が必要です。
労働局
こちらも労働基準監督署と同様に、国の管理する行政機関です。
ただ、労働基準監督署と違うところは、労働局ではセクハラなどの「男女雇用機会均等法」、モラハラやパワハラなどの「労働契約法」を取り扱っているということです。
なので、自分の悩みがこれらに該当するようならば、労働局に相談することをおすすめします。
こちらも、労働基準監督所と同じで、証拠がなければ動いてくれないので注意が必要です。
弁護士
労働基準監督署や労働局よりも活用されるケースは珍しいですが、「弁護士」に相談するのも一つの手です。
弁護士に相談すると言っても、裁判を行うというよりは、その前の段階の「交渉」「労働審判」までを行ってもらうということがほとんです。裁判まで行うと費用がかかって大変ですしね。
なので、「労働基準法」「男女雇用均等法」「労働契約法」これらに違反している場合は、弁護士を利用するのもありです。
ただ、弁護士によって得意不得意の分野があるため、労働問題を専門とする弁護士に相談することをおすすめします。
ブラック企業に洗脳されない思考を持つ
3つ目の対策方法は「ブラック企業に洗脳されない思考をもつ」ことです。
自分の会社が明らかな法律違反をしており、証拠もあるなら、先ほどの施設に相談するのもありです。しかし、そうでない場合も多かったりしますよね。
そんな時に、ただ企業の奴隷になって働くのではなく、ブラック企業に洗脳されない思考を持つことが重要になってきます。
ブラック企業にしばらく身を置いていると、企業側に洗脳されて、今の状況が当たり前だと錯覚するようになってしまいます。
具体的に「ブラック企業に洗脳されないための考え方」とは以下の8つになります。
「完璧を目指さない」
「周りの評価は気にしない」
「他人と比較せず過去の自分と比較する」
「できるだけ自分を褒めるようにする」
「今の会社がすべてという思考を捨てる」
「会社に迷惑がかかるという思考を捨てる」
「給料は貰って当たり前という認識を持つ」
「有給休暇や残業ゼロは当たり前という認識を持つ」
これら8つの考え方を念頭に置いておくだけでも、全然違います。今のブラックな状況を普通だと錯覚しないようしましょう。
「ブラック企業に洗脳されない考え方」に関しては、以下の記事にも詳しく書いたので参考下さい。
会社からいつでも逃げれる準備をしておく
4つ目の対策方法は「会社からいつでも逃げれる準備をしておく」ことです。
冒頭でも言いましたが、この方法が一番効果的かつ重要です。
最初の2つの方法は、明らかな労働違反がないと意味がないですし、3つ目の洗脳されない思考法にしても限度があるからです。
もし、今の職場の社長がブラックだと感じたのなら、将来的に転職する、しないに関わらず、職場からいつでも逃げられる準備は絶対にしておくべきです。
でも、具体的には何をすればいいのか?それはすごく簡単で
だけでもしておくこと 『転職サイト』に登録
です。その大きな理由は
ストレスが限界に達してから転職サイトに登録するのでは遅すぎるから
逃げ道があると分かると精神的にグッと楽になるから
この2つです。
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リクナビNEXTの登録手順とおすすめの使い方に関しは、こちらにまとめたので、よかったら参考にしてみて下さい。
記事は以上になります。
自分の会社がブラック企業だと感じたら、手遅れになる前に対策するにして下さい。
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