長時間労働、残業代未払い、パワハラ、セクハラ、日本にはブラック企業と言われる会社が数多く存在しています。
日本では年々、ブラック企業が社会的な問題として深刻化してきていますが、海外のブラック企業事情は日本と比較してどうなのでしょうか?
今回は「海外のブラック企業」に関して、以下の内容について書いていきます。
「日本と海外のブラック企業の比較」
「海外の人から見た日本のブラック企業の印象」
将来、海外で働く可能性がある人は、海外ならではのブラック企業の特徴を把握しておく必要があると思うので、参考にしてみて下さい。
また単純に、海外のブラック企業事情に興味があるという人も息抜きがてらにご覧下さい。
日本と海外のブラック企業を比較

では、まず最初に「日本のブラック企業」と「海外のブラック企業」でどんな点が異なるのか?
それぞれの特徴を紹介していきます。
日本のブラック企業の特徴
現在は、無事ホワイト企業に転職できましたが、自分が過去勤めていた企業はすべてブラック企業でした。
日本のブラック企業を渡り歩いてきた経験を踏まえて、これはブラック企業だと言える特徴が以下の7つです。
セクハラ、パワハラ、モラハラが横行している
長時間労働やサービス残業が当たり前
暴言や嫌がらせで自主退職が多い
過労死やうつ病で自殺者が出ている
人の入れ替わりが激しい
最初は極端に優しく接してくる
派遣社員・契約社員を多く雇っている
これらのうち、どれかに該当しているようならブラック企業の可能性が高いです。
「日本のブラック企業の特徴や見分け方」に関しては、以下の記事にて詳しく解説しているので、よかったらご参考下さい。
これらの特徴の中でも、日本のブラック企業の典型的とも言われるのが
「長時間労働」
「サービス残業」
「ハラスメント」
この3つです。日本人は働きすぎだと良く言われますが、本当にその通りだと思います。
月の残業時間が100時間を超えることなんてのはざらにありますし、残業代に関しても、みなし残業などの制度を悪用して、タダ同然で残業させてくる企業もたくさんあります。
海外のブラック企業の特徴
では日本と比較して、海外のブラック企業にはどんな特徴があるのでしょうか?
海外といっても国によって事情が全然変わってきますので、今回は代表的な国のブラック企業の特徴をいくつか紹介します。
海外のブラック企業の特徴は、以下の通りになります。
長時間労働はあまりないがハラスメント系が多い(アメリカ)
午前9時から午後9時まで、週6日勤務(中国)
管理職は成果主義で残業代が出ない(フランス)
大卒の初任給が66000円以下(台湾)
では、それぞれ詳しく説明していきますね。
長時間労働はあまりないがハラスメント系が多い(アメリカ)
アメリカのブラック企業の特徴として多いのが、ハラスメント系です。とくにパワハラが多いそうです。パワハラが多いのは日本と共通していますね。
しかし、日本と比較してアメリカのパワハラというのは、度を越していたり、スケールが違う感じがしますよね。
また、アメリカの場合、長時間労働をする人というのは比較的少ないそうです。
アメリカでは「長く働いている人」=「仕事ができない人」と見られてしまうそうで、定時になったらほとんどの人が帰るみたいです。
アメリカとは対照的に、日本では、長時間働くことが美学だという風潮がまだ残っていたりします…。
午前9時から午後9時まで、週6日勤務(中国)
中国では、午前9時から午後9時まで、週6日勤務する「996」と呼ばれる勤務形態が、社会的議論にまで発展したそうです。
主にIT系の会社が、その働き方の対象であり、電子商取引(EC)大手のアリババ集団や京東(JD.com)、ドローン大手のDJIなど、中国の有名なIT企業が含まれています。
それにしても、1日12時間勤務を週6日とか、労働基準法を軽く超えていますね…。恐ろしすぎます。
しかも、「996」の過酷な労働環境の下で体調を崩して、ICU(集中治療室)に運ばれる労働者も出ているそうです。
IT業界では、世界的に成長著しい中国ですが、その背景には民間企業での長時間労働が当たり前になっているという風潮があるみたいです。
管理職は成果主義で残業代が出ない(フランス)
フランスの労働環境のイメージといえば
「残業時間は少なく、効率重視」
「長期休暇も取りやすく、しょっちゅうバカンスを過ごしている」
こんな感じに、超ホワイトな労働環境を想像する人も多いのではないでしょう?しかも、そんな環境下でありながらGDPのランキングが世界で7位とかすごいですよね…。
確かにこのイメージは、一部に関しては当てはまっています。しかしながら、間違っている部分もあるんです。
フランスには主に、「スタッフ職」と呼ばれる、いわゆる日本で言うヒラ社員と、「管理職」呼ばれるいわゆるエリート社員の2種類に従業員が分けられています。
スタッフ職に関しては、先ほどのイメージ通り、労働環境はゆるく、仕事量も多くないので残業も少ないです。ただ、管理職に昇進することは、ほとんどないですけどね
逆に、管理職に関しては、スタッフ職とは対象的で、ものすごく働くことが多いです。しかも、成果主義であり、残業代が出ないため、長時間労働が必然となるわけです。
週35時間の労働さえすればいいスタッフ職とは違って、成果を求められる過酷な労働環境な管理職によって、フランスの経済は支えられているというわけなんですね。
また、この管理者の中には、人間関係で悩みうつ病になってしまう人が多いそうです。
大卒の初任給が66000円以下(台湾)
台湾の大卒者の初任給は、約66000円以下だそうです。日本よりも物価が低いとはいえ、日本の大卒初任給と比較すると半分以下です。
そのせいで、台湾では若者が貧乏になりやすいといった問題が深刻化しています。
長時間労働が特徴的な日本に比べると、台湾をはじめとした東アジアや、東南アジアの国では、低賃金すぎて貧困化しやすいといった傾向があるみたいです。
また、台湾ではマタニティハラスメントが結構あったりするらしいです。
以上、代表的な4つの国を例に挙げて、海外のブラック企業を紹介しましたが、国ごとによってブラックな特徴が違うことが分かるかと思います。
海外の人から見た日本のブラック企業の印象

では次に、「海外の人から見た日本のブラック企業のイメージ」はどんな感じなのか?いくつかご紹介していきます。
代表的な日本のブラック企業のイメージというのが、以下の3つです。
仕事が苦しくても我慢して耐えている
年功序列で堅苦しそう
規則がいっぱいで疲れそう
仕事が苦しくても我慢して耐えている
日本人は長時間労働やサービス残業をさせられていても、拒否したりせずに、我慢して耐えているイメージがあるそうです。
逆に、アメリカやヨーローッパでは、残業した時間の分だけ次の日は遅く出勤してくるといったこことが当たり前だそうです。
また外国では、仕事が自分に合ってないと感じたら1、2年で転職することは珍しくないのに対して、日本人はどんなにブラック企業で辛い思いをしても、なかなか転職に踏み切れずにいる人が多いイメージですね…。
年功序列で堅苦しそう
日本の企業は、年功序列で誰とでも気軽に話したり、楽しくプライベートな話をできないイメージといった意見もあります。
確かにそうかもしれません…。自分の前にいた職場は完全な年功序列で、「上司は神様」みたいな風潮が流れていました。
すべての企業がそうとは言いませんが、日本には年功序列の風土が色濃く残ってる企業がたくさんありますね。
また、休みの日まで同僚の人に会いたくないと思っている人が多いのではないでしょうか。
仕事の仲間はあくまで仕事の中だけで、プライベートまで干渉されたくという傾向が、最近の日本には強まってきている気がします。
規則がいっぱいで疲れそう
日本の企業は、「規則がいっぱいで疲れそう」といった意見も多いです。
就業時間がきっちりと決められていたり、今でこそクールビスが広まり昔ほどではないにしても、スーツでないと仕事ができなかったりと、個々の働き方が海外に比べてフレキシブルではない感じがします。
アメリカでは、多くの従業員が有給を自由にとっていたり、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に仕事を決めたりと、ストレスフリーな働き方が主流になってきています。
以上、「海外の人からみた日本のブラック企業の印象」でした。
職場がブラックだと感じたら絶対にやっておくべきこと
海外にも日本に負けず劣らずのブラック企業がありますが、やはり海外の人から見た日本の企業というのは、ブラックな職場環境でストレスが溜まるイメージです。
最後に、もしも今の職場がブラック企業だと感じたのなら、将来的に転職する、しないに関わらず、絶対にやっておいたほうがいいことを紹介しておきます。
結論から言うと
職場からいつでも逃げられる準備をしておくこと
です。
でも、具体的には何をすればいいのか?それはすごく簡単で
だけでもしておくこと 『転職サイト』に登録
です。その大きな理由は
ストレスが限界に達してから転職サイトに登録するのでは遅すぎるから
逃げ道があると分かると精神的にグッと楽になるから
この2つです。
僕も過去、2度の転職経験があるのですが、ストレスが溜まってくると本当に登録する気力すらなくなってきます。
なので、ある程度余裕のある今のうちに登録だけサクッと済ませておくほうが絶対にいいです。
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