これから就職や転職を考えている人にとって、ブラック企業は何としても避けたいところですよね。できればホワイト企業に就職、転職したいと思っているはずです。
しかし具体的に、どの会社がブラック企業、ホワイト企業なのか、入社前にはなかなか見分けるのが難しかったりします。
そこで今回は、ブラック企業とホワイト企業を、簡単に一覧リストから検索できるサイト「優ジロウ」を徹底紹介していきます。
ブラック企業とホワイト企業を見極める際の参考にしてみて下さい。
ブラック企業の定義とは
まず最初にブラック企業とは何なのか?について簡単に説明しておきます。
もともとブラック企業という言葉はインターネットで呼ばれるようになった「造語」で、明確な定義はありません。
一般的には、コンプライアンス(法令や規則等)を遵守していない企業のことを指します。
そして、ブラック企業の特徴として言われている特徴はいくつかあります。
例えば、厚生労働省が公的に明らかにしている、ブラック企業の特徴は以下のとおりです。
労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う
少し具体性に欠ける気がしますが、ざっくりブラック企業の特徴を説明するとこんな感じです。
「ブラック企業の特徴」について詳しく知りたい人は、下記の記事にまとめたので参考にして下さい。
ブラック企業とホワイト企業が検索できるサイト「優ジロウ」とは
では、ホワイト企業とホワイト企業の一覧リストが検索できるサイト「優ジロウ」とは何なのか?使い方も合わせて紹介していきます。
「優ジロウ」とは、非営利一般社団法人「安全衛生優良企業マーク推進機構(SHEM)」が、2019年6月1日よりリリース開始したサイトのことです。
サイトには厚生労働省が一般公表しているホワイト企業とブラック企業の双方が掲載されており、会社名などで簡単に検索することができます。
SHEMの設立と目的
「安全衛生優良企業マーク推進機構(SHEM)」は、2014年6月25日に公布された「労働安全衛生法の一部を改正する法律」をきっかけに
学生や働く人々にとって安全で安心して働ける職場環境の情報提供
社会問題化している労働環境問題を解決し日本国の発展のための社会貢献活動の展開
これらを目的として、非営利一般社団法人として2015年5月7日に設立されました。
ちなみに、ホワイト・ブラック企業検索サイト「優ジロウ」は厚生労働省に委託されて運営しています。
ホワイト企業とブラック企業の判別方法
厚生労働省が一般公表しているホワイト企業とブラック企業ですが、それぞれどのように判別しているのでしょうか?
厚生労働省が一般公表しているブラック企業
厚生労働省が一般公表しているブラック企業とは、「労働基準関係法令違反で送検した企業リスト一覧」のことです。もちろん実名で公表されています。
このリストは厚生労働省のホームページ上に一般公表されており、誰でもみることができます。▶︎労働基準関係法令違反に関わる公表事案
この公表は、2017年5月10日から始まり、その後は毎月情報が更新されています。ちなみに企業がブラック企業リストに掲載された場合、1年間は公表するとしています。
「厚生労働省が公表しているブラック企業」に関しては、以下の記事に詳しくまとめてあるのでご参考ください。
厚生労働省が一般公表しているホワイト企業
厚生労働省が一般公表しているホワイト企業とは「ホワイト企業マーク」を取得している企業のことです。
「ホワイト企業マークとは?」
職場の安全衛生、従業員の子育て支援、若手の育成など、働きやすい職場づくりを実践する企業を一定の基準に基づき、認定・公表する制度の総称のことです。
ホワイト企業マークには、認定制度の趣旨によって複数のマークが設けられており、自社が課題としている、あるいはPRしたい内容に適したホワイト企業マークを取得することで、イメージアップや採用活動でのアドバンテージ獲得につながるといったメリットもあります。
ホワイト企業マークには、以下の通り7種類あります。
安全衛生優良企業公表制度 ホワイトマーク
健康経営優良法人大規模認定 ホワイト500
健康経営優良法人中小規模認定
ユースエール認定
くるみん認定
プラチナくるみん認定
えるぼし認定
それぞれのマークの意味や趣旨などは、「優ジロウ」公式ホームページに詳しく書いてあるので、そちらを参照下さい。
ホワイト・ブラック企業検索サイト「優ジロウ」の使い方
厚生労働省のHPにもホワイト企業とブラック企業の一覧リストが掲載されていますが、会社名がずらりと記載されているだけで、検索機能はありません。
自分が探したい企業を見つけようと思ったら、一覧リストを順番に見て探さなくてはいけなく非常に面倒臭いです。
そこで「優ジロウ」を利用することで、会社名で企業を絞り込むことができ、ブラック企業とホワイト企業を簡単に検索することができるというわけです。
また、会社名だけでなく、住所でも絞り込むことが可能です。
では、実際に「優ジロウ」の使い方を見ていきましょう。
ホワイト・ブラック企業検索サイト「優ジロウ」のページにアクセスします。
まず、下記のような検索ページが表示されるので、条件を入力することで、ブラック企業、ホワイト企業を検索することができます。
条件は、「企業名」「住所」「対象マーク」で絞ること可能です。
「対象マーク」では、ホワイト企業に関して、以下7種類のホワイト企業を示すマークのいずれかを選択します。
ブラック企業に関しては、以下の「ブラック企業」を選択してください。
条件を絞り検索ボタンをクリックすることで、以下のように該当する企業一覧が表示されます。
※下記は条件として「ブラック企業マーク」にチェックを入れて検索した結果です。
対象の企業をクリックすることで、「違反法条」や「事案概要」など、詳しい内容をみることが可能です。
さらに、「業種」「従業員数」「インターンシップの有無」「月平均残業時間」「有給取得率」でも絞り込むこともできます。
厚生労働省のブラック企業一覧リストには問題点もある
「優ジロウ」で検索できるブラック企業というのは、厚生労働省が一般公表している「労働基準関係法の違反企業一覧」だと言いましたが、このリストをブラック企業一覧と完全に呼ぶのには、少し問題があります。
それは
「公表されている事案の業種に偏りがある」
からです。
じつは、公表されている企業の多くが「労働基準法違反」ではなく「労働安全衛生法違反」だからです。
労働安全衛生法違反というのは、労災事故関係によって発生したもので、どうしても建設業や製造業などの業種で起きやすくなってしまうんです。
多くの人が抱いている、ブラック企業のイメージというのは
「ハラスメントの横行」
「長時間労働」
「残業代の未払い」
こういったものだと思います。
しかしこれらは、すべて労働基準法違反になります。
これらの違反というのは、事務系や営業系で発生しやすい傾向にあります。
つまり、事務系や営業系を多く抱える業種というのは、厚生労働省の公表対象になりにくいということなんです。
多くの人が知りたがっている、労働基準法の違反企業リストというのは、正直なところ、厚生労働省が公表しているリストでは全てが浮き彫りになっていないという問題があります。
ただ、「労働安全衛生法違反≒ブラック企業」と言っても良いので、公表されているリストはブラック企業を見分ける材料として参考にはなります。
最後に
今回は、ブラック・ホワイト企業を検索できるサイト「優ジロウ」を紹介しました。
これから転職を考えている人は、ホワイト企業とブラック企業を見分けるための手段としてぜひ「優ジロウ」を利用してみて下さい。
ちなみに、「入社前にブラック企業を見分けるコツ」については以下の記事にもまとめてあるのでご参考下さい。
記事は以上になります。
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