転職を考えている、いないに関わらず、みなさんこんなこと思ったことありませんか?
「今はこの業界で働いてるけど、違う業界にも興味がある」
「事務で働いているけど、ほんとは営業がやりたかったんだよなぁ」
「営業で働いてるけど、プログラマーへの憧れがある」
などなど、他業種や他職種への転職に興味がある人もいると思います。
しかし
「未経験の仕事だからやっていけるか不安」
「そもそも、全く違う業種・職種への転職なんて難しいんじゃないか?」
こういった理由で、転職をあきらめている人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、未経験の業種・職種でも転職することは十分可能です!
ただし、前準備として、知識をつけておくことが重要です。
今回は、未経験の業種・職種への転職に興味がある人のために、以下の内容を説明していきます。
当記事の内容
そもそも未経験の定義ってなに?
未経験の仕事への転職は意外と多い
未経験でも良い理由とは?未経験のメリットを紹介
未経験社可・歓迎の企業へ応募するときの注意点
30代でも遅くない!20代と差別化するためのポイント
未経験社が経験者に応募・面接で負けないためにアピールするポイント
もし転職活動に興味があるけど「何をしていいかよく分からない」と言う人は、転職活動をマニュアル化したので、よかったら合わせて見て下さい。
そもそも未経験の定義ってなに?
よく、求人募集の欄に「未経験者歓迎」という言葉が見かけると思いますが
そもそも「未経験」の定義って何なのだろうか?
実はこの未経験者、決まった定義というものはありませんが、多くの転職サイトで以下の3つの分類に分けられています。
分類名 | 意味 |
未経験者 | 『業種・職種』が未経験の者 社会人自体の未経験が含まれる場合もある。 |
職種未経験者 | 『事務』や『営業』などの職種が未経験の者 |
業種未経験者 | 『IT業界』『製造業』などの業種が未経験の者 |
例えば、「職種未経験者OK」と書かれていた場合
「営業」の仕事をしている人でも、別の職種の「事務」の求人に募集してもOKということです。
また、「業種未経験者OK」と書かれていた場合
「製造業」で働いている人でも、別の業種の「IT企業」の求人に募集してもOKということです。
これらの分類の意味を知っておくことで、未経験者に関して、自分がどの求人に応募してもよいか、区別がつくようになると思います。
※例外として、未経験者OKという記載がなくても、職種・業種未経験者が募集してもOKな企業もあります。ただし、『経験者のみ』という記載がされている場合は、経験者のみが募集の対象になります。
そのあたりに注意して、募集するようにしましょう。
未経験の仕事への転職は意外と多い!
では、実際に、異職種・異業種に転職した人はどのくらいいるのだろうか?
大手転職サイトである『doda(デューダ)』が行った実態調査によると
同職種・同業種に対する、異職種・異業種の転職の割合は以下のとおりです。
引用元: 転職サイト『doda』
この結果を見ると、未経験の仕事への転職は意外と多いんです。
また、異業種への転職の割合が59.1%なのに対して、異職種への転職の割合は33.9%と
異業種に比べ少ないことが分かります。
未経験でも良い理由とは?未経験のメリットを紹介
「未経験者でもよい」という求人が多いのはどうしてでしょうか?
求人情報に「未経験社可・歓迎」と書かれている限り、ほとんどが嘘や地雷だったりはしないです。
その理由として、企業側にとって未経験者を採用するメリットがあるからなんです。
「必ずこういう理由だ」というものは存在しませんが
ここでは、未経験者を採用することによって、多くの企業がメリットと考える理由を以下に、4つ紹介します。
- 社会人経験があるので育成する負担が減るため
- 特殊な業種・職種の場合、応募数が少ないため
- 職場に新しい風を取り入れたいため
- 新卒採用が思ったよりも少なく、追加で若い人材を増やしたいため
では、それぞれを詳しく見ていきましょう。
社会人経験があるので、育成する負担が減るため
新卒の場合、社会人経験がないため、研修などで育成を行う必要がありますが
社会人経験がある転職者であれば、社会人としての育成する負担が減るんです
未経験者であっても、『早く仕事を覚えたい!』という熱意が伝われば、将来性を買われて、採用されやすくなります。
特殊な業種・職種の場合、応募数が少ないため
特殊な業種・職種の場合だと、応募数が少なかったりするので、未経験者でも採用されやすいんです。
特殊な業種・職種とは、具体的には、「専門的な技術や知識」が必要となってくる仕事です。
専門性が高くなると、経験者自体が少なくなり、経験者であってもすでに他の企業で働いているケースが多いんです。
そのような場合、未経験者であってもやる気さえあれば、
「長期的にみて、経験を積んでもらえれば良い」
と考える企業も多く、採用される場合が多いです。
職場に新しい風邪を取り入れたいため
未経験者や社会人経験が長くない人というのは、
「ある特定の職業や企業に染まっていない」
というメリットがあります。
以前働いていた企業が同業種であった場合、「前の会社はこのようにしていた!」という先入観が入ってしまっていて、それが元で職場の人とトラブルになるケースもあります。
逆に、未経験の場合、その業種に先入観がないため、会社の方針にすんなり馴染むことができるんです。
しかも、「異なる視点での意見」を出してくれることもあるので、職場とってプラスにもなります。
新卒採用が思ったよりも少なく、追加で若い人材を増やしたいため
単純に、新卒で採用した人数が少なく若い人材をもっと欲しいと思ったときに、未経験者でも採用してくれる企業もあります。
未経験者可・歓迎の企業へ応募するときの注意点
募集要項に
・「未経験者歓迎」
・「未経験者可」
このように書かれていたとしても、決して安心してはいけません。
なぜなら
・「経験者が多く集まらないかもしれないから、とりあえず未経験者もOKにしておく企業がある」
・「当然、経験者も募集してくる」
からです。
仮に、採用枠が1つしかなく、募集してきた人が、経験者と未経験者の2人だったとします。
そうなった場合、残念ながら、多くの企業が即戦力である経験者の方を採用する傾向にあるのは事実です。
ただし、必ずしも経験者を採用するかと言えば、そうでもありません。
その人の人柄や、採用することによって、会社にどんな貢献ができるかも考慮されるので、未経験だからと言って諦めずに
自分がいかに会社に貢献できるか、アピールすることが重要になってきます。
30代でも遅くない!20代と差別化するためのポイント
転職を本気で考えるようになるは、30代が一番多いとされています。
30代になると、
・「他にやりことがでてきた」
・「もっとスキルアップしたい」
・「会社の実態が分かってきて不満を持つようになる」
このように思うことが多くなるのが要因として挙げられます。
一般的には、転職は『若ければ若いほどよい』とされていますが、未経験者の転職に関してはどうなのでしょうか?
結論から言うと、30代でも全然遅くないです。
ここでは、30代が20代と差別化するためのポイントを紹介していきます。
データで見る!年代別の異業種・職種への転職の割合
年代別の異業種・異職種の転職が、どの程度の割合を示すのか?
『doda』の調査結果データによると、以下のグラフの通りです。
※グラフは、「24歳以下」「25~29歳」「30〜34歳」「35〜39歳」のカテゴリーに分け、
それぞれの、異業種・異職種の転職の割合を示したものです。
引用元: 転職サイト『doda』
グラフを見ると、異業種の転職割合は、35歳以上であっても50%近くを占めています。
異職種になると、35歳以上になると28%と異業種に比べると、だいぶ低くなります。
これらの理由として
・『年齢が上がってある程度、同じ職種で経験を積むと、それを活かせる職場で働きたいと思う人が多くなる』
・「年齢が高いと職種未経験可能の求人自体が少なくなる」
これらが考えられます。
30代の強みと弱みをしっかり把握する
30代は「20代にはない強み」もありますが、逆に、「20代にはかなわない弱み」もあります。
大切なのは、自分の強みと弱みを把握して、強みをしっかりとアピールすることです。
一般的に多い、30代の強みと弱みを、以下にまとめておきます。
30代の強み
・20代よりも社会人としての経験を積んでいる
➡︎部下を指導する力や、プロジェクトを進行させる能力がある
・何かしら強みとなる資格を持っていることが多い
30代の弱み
・ある程度社会人経験があるので即戦力を求められる
・年齢的に20代に比べると将来性を重視されない
未経験者が経験者に応募・面接で負けないためにアピールするポイント
「未経験者歓迎」「未経験者可」の求人には当然のことながら、経験者も応募してきます。
やはり、経験者に比べ未経験者は不利であることは否めません。
しかし、応募や面接でアピールする点をしっかり把握しておき、それを伝えることができれば、未経験者であっても十分に採用されます。
ここでは、「未経験者が応募や面接でアピールするポイント」について説明します。
なぜ転職しようと思ったか?動機をはっきりとさせておく
まず最初に、「なぜ転職しようと思ったか?」その動機をはっきりさせておくことです。
・「未経験者歓迎と記載されていたので応募しました」
こういった前向きでない動機では当然のことながら、良い印象を持たれません。
・「前の職場で、この職種にも触れる機会があって興味が湧いた」
・「もともと、この職種には興味を持っていた」
などの前向きな理由をしっかり考えておきましょう。
前職での経験を活かせるスキルをアピールする
未経験者が経験者に勝つためには、「前職での経験を活かせるスキルをアピールすること」です。
例えば、「マネジメント能力では誰にも負けない」という自身があれば、異職種であっても、チームリーダーとして人を引っ張ることができるので、そのスキルは生かすことができます。
自分は前職で何を身につけてきて、それが何に活用できるのかを考えましょう。
「熱意」と「覚悟」をしっかりと伝える
最後に、未経験の仕事をするにあたっての「熱意」と「覚悟」をしっかりと伝えることです。
経験者に比べると未経験者がスタートラインよりも少し後ろにいることは、否定できません。
未経験者が経験者に追いつき、追い越そうとするならば、それなりの「熱意」と「覚悟」が必要となってきます。
採用側に
『この人ならば未経験であっても、将来的に期待できそうだ』
こういうふうに思われるように「熱意」と「覚悟」を持ってのぞみましょう。
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まとめ
最後に今までのおさらいとして、以下にまとめを書いておきます。
- 異業種・異職種への転職の割合は思ったよりも多い
➡︎年齢が高くなるにつれてその割合は少なくなり、特に異職種はその割合は少ない - 未経験者が採用されるメリットを把握しておく
➡︎応募や面接でのアピールポイントが見えてくる - 20代、30代それぞれの強みと弱みを把握しておく
➡︎それぞれの強みをしっかりアピールする - 未経験者のアピールポイントを把握しておいて、経験者に対抗する
記事は以上になります。
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