リクルートが運営する大手転職サイト「リクナビNEXT(ネクスト)」にはオファー機能という企業側から自動でスカウトのメールが送られてくる便利な機能があります。※以前はプライベートオファーと呼ばれていましがリニューアルされてオファー機能に名称が変更されました。
オファー機能は、リクナビネクストに登録しているの多くの人が活用しており
「自分で求人を探すのは面倒臭い」
「自分にピッタリの職種を見つけたい」
こういった人にはもってこいの機能になります。
今回は「リクナビネクストのオファー機能とはどんなものなのか?」詳しく紹介していきたいと思います。
これから転職活動を検討している方や、すでに転職活動中の方でもオファー機能について知りたいという人はぜひご覧下さい。
リクナビネクストのオファー機能とは?

まず最初に「リクナビネクストオファー機能とはどういったものなのか?」詳しく説明しておきます。
リクナビネクストのオファー機能とはプロフィールや学歴、資格、自己PRなどの個人のレジュメ情報をあらかじめ記入しておくと、求人企業や転職エージェントから希望にマッチした求人オファーが自動的に届くサービスのことです。
オファーの対象となるのは下図の赤枠で示してあるとおり、「プロフィール」「学歴・語学・資格」「経験職務チェック」「職務経歴」「自己PR」「キャリアプラン」「希望条件」「レジュメ公開ブロック」の全てのレジュメ情報が対象となっています。

本来ならば転職者のほうから自分に合う企業を見つけて、求人に応募するというのが普通ですが、オファー機能の場合、企業の採用担当者や転職エージェントが転職者のレジュメ情報を見て、マッチした求人があれば
「うちの求人に応募しませんか」
「うちの企業の面接に来ませんか」
などのスカウトのメールが届くという仕組みになっています。
リクナビネクストのオファーで届くスカウトメールの種類

オファーのメールと聞くと「採用に有利な条件の求人が届く」と思ってしまうかもしれませんが、全てのスカウトメールがそういうわけでありません。
リクナビネクストのオファーで機能で届くメールは、以下の3種類のスカウトメールに分けられます。
求人掲載企業からのオファー
転職エージェントからのオファー
転職エージェントが取り扱う求人企業からのオファー
求人掲載企業からのオファー
1つ目は「求人掲載企業からのオファー」です。
このオファーは企業が設定した検索条件と転職者が登録したレジュメ情報が合致した場合に送られてきます。主に掲載中の求人や説明会をお知らせする告知メールとなっています。
オファーで送られてきた求人に対して応募すると、改めて書類選考が行われます。
ちなみに自分から求人を閲覧をした際に「気になる」というボタンをクリックをすると、「気になるリスト」にオファーのメールが届く場合もあります。
この求人掲載企業からのオファーは、企業が設定した基準に対して合致した人に機械的に送られてくるメールなので、採用に有利な求人というわけではありません。
ただし、自分の条件にマッチした求人が送られてくるので、積極的にチェックしておいて損はありません。もし興味が沸いたら説明会に参加したり、求人に応募してみるのも良いかと思います。
転職エージェントからのオファー
2つ目は「転職エージェントからのオファー」です。
このオファーは転職者が公開しているレジュメ情報を見た転職エージェント(※この場合は同経営のリクルートエージェントになります)から届く個別面談のメールになります。
転職エージェントの取り扱っている求人の中から転職者にマッチした求人がある場合メールが届きます。
このメールに対して返信すると転職エージェントとの面談を行い、紹介されて求人に対して詳しい説明を受けることができます。
ちなみに、メールが送られてきた転職エージェントのユーザー満足度が高い場合は社名の横に「優秀エージェント」と表記されるため、信頼性の判断基準の一つとして参考にすることができます。
こちらのオファーも採用に有利な求人というわけではありませんが、転職のプロであるキャリアアドバーザーが転職者にマッチすると判断して送ってくれる紹介メールなので、先ほどの求人掲載企業からのオファーよりも、より自分に合った求人である可能性が高いため積極的にチェックするようにしましょう。
ただし、転職エージェントはあなたのレジュメ情報を元に求人オファーのメールをするため、レジュメは限りなく詳細に記載するようにしましょう。
レジュメの情報を詳細に書かなかったために、転職エージェントが紹介してくれた求人が「自分の希望するものと合致しなかった」という結果になってしまう可能性も多々あります。
転職エージェントが取り扱う求人企業からのオファー
3つ目は「転職エージェントが取り扱う求人企業からのオファー」です。
このオファーは、転職者が公開しているレジュメ情報を見た企業の採用担当者からリクナビネクストを経由して届くメールになります。
このオファーメールの多くは特典として「面接確約」が保障されており、届いたメールに対して返信すると書類選考免除で直接企業の面接が受けられます。
3種類の中では一番採用に有利な求人のオファーになります。中には条件が特別マッチしている場合、一次・二次面接も飛ばしていきなり最終面接なんていうケースもあったりします。
もし求人内容が自分の希望にマッチするものなら積極的にメールの返信をしていきましょう。
ただし、あくまでレジュメの情報が特別企業の条件に特別マッチしたというだけで、オファーが来た=内定確定というわけではないので、その辺は勘違いしないように気をつけましょう。
面接の際に「予想していた人と違った」と思われては、せっかく書類選考免除で有利に進めてきたのに意味がないので、気を引き締めて面接に挑むようにして下さい。
リニューアル前のオファー機能

以前からリクナビネクストを利用していた人はご存知かもしれませんが、先ほど紹介しました以下の3種類のオファー機能
求人掲載企業からのオファー
転職エージェントからのオファー
転職エージェントが取り扱う求人企業からのオファー
これら3つは「オープンオファー」「興味通知オファー」「プライベートオファー」と以前はそれぞれ名称が異なっていました。
リニューアルによる、名称の変更は以下のとおりです。
「オープンオファー」→「求人掲載企業からのオファー」
「興味通知オファー」→「転職エージェントからのオファー」
「プライベートオファー」→「転職エージェントが取り扱う企業からのオファー」
少々名称が長くなりましたが、以前よりもユーザーにどういったオファーなのかが伝わりやすくなり、使いやすくリニューアルされたというわけです。
また、メッセージボックス内でごちゃ混ぜになっていた企業からのメールと企業からのオファーメールですが、それぞれ別々にまとめることができるようなりました。
以前からリクナビネクストを利用していたユーザーの方は、オファー機能がリニューアルをして名称が変更になった点にご注意下さい。
リクナビネクストのオファー機能の使い方

では次に「リクナビネクストのオファー機能の使い方」を紹介していきます。
以下の通りです。
リクナビネクストでオファーを受け取るためには自分のレジュメ情報を登録しておく必要があります。主なレジュメ情報の内容は、「プロフィール「学歴・語学・資格」「経歴職務チェック」「職務経歴」「自己PR」「キャリアプラン」「希望条件」「レジュメ公開ブロック」
レジュメ情報の登録は下図の赤枠で示したとおり、トップページ左上の「履歴書・職務経歴書」の項目から行うことができます。

リクナビネクストの登録をまだしていないという方は、新規登録の時にレジュメ情報の登録も同時に行うので、以下のボタンより新規登録を行なって下さい。リクナビネクストはすべて無料で利用することができます。
レジュメ情報を登録したら、企業側がオファー希望登録のデーターベースの中から条件に一致する人を抽出してオファーを送ってくるのでそれま待ちます。
レジュメの情報と企業が求める条件が一致していた場合、トップページの「オファーを待つ」の項目から届いたオファーのメールをみることができます。

送られて来た求人内容や企業説明会の内容をみて興味を持ったら、掲載期間終了日までに「応募する」ボタンから応募して下さい。
もし興味を持たなかった場合は断りのメールをする必要ありません。そのまま放置しておきましょう。
興味をもったけれど「今は応募する気はない」「あとから応募したくなるかもしれない」といった場合は「気なるボタン」をクリックしておきましょう。
気になるボタンを押しておくと、その求人は「気になるリスト」に追加され、その後も同じオファーがあった場合、同様に受け取ることができます。
オファーに対しての返信期限は5日または2週間になっています。期限を過ぎてしまうと返信ができなくなってしまうので、オファーメールの受信はこまめにチェックするようにしましょう。
オファー内容に関して質問や相談がある場合は返信にコメント欄があるのでそちらに入力するようにしましょう。オファーに返信するとあらかじめレジュメに登録しておいた情報も自動的に併せて送信される仕組みになっています。
「学歴・語学・資格」「経験職務チェック」「職務経歴」などの項目を返信する前にしかしっかりと確認しておきましょう。
リクナビネクストのオファーを受け取るメリット

次に「リクナビネクストのオファーを受け取るメリット」について説明します。
オファー機能によってスカウトメールを受け取るメリットは、以下の6つです。
自分では気づかなかった求人を紹介してもらえる
自分で求人を探す時間を短縮できる
書類選考の通過率が高い
面接確定の求人を受け取れる
自分の市場価値を確認できる
非公求人を紹介してもらえる
自分では気付かなかった求人を紹介してもらえる

オファー機能によって送られているスカウトメールの求人は自分のレジュメ情報にマッチした求人がほとんどなので、自分で探した求人以外の良質な求人に出会える可能性があります。
また、「自分にはこんな選択肢もあったんだ」と想像していなかった職種・業種からのスカウトメールも受け取ることができるため、転職先の選択肢の幅と広げることが可能です。
自分で求人を探す時間を短縮できる

オファー機能は最初のレジュメ情報の登録さえしておけば、あとは特になにもしなくても自動的にスカウトのメールが届くため自分から求人を探す時間を短縮することができます。
転職活動を効率的に進めることができるので、オファー機能によって送られてきたメールはこまめにチェックするようにしましょう。
書類選考の通過率が高い

オファー機能によって送られてきた求人に応募した場合、通常の自分で求人を探して応募場合に比べて、書類選考の通過率が1.5倍も高いという結果がリクナビネクストのデータで分かっています。
やはり、自分の希望により近い条件の求人を送ってくれるので、自分で探した求人よりもより書類選考に通りやすいというわけです。
面接確定の求人を受け取れる

オファー機能によって送られてくるスカウトメールの中でも「面接確約」が保障されている求人を受け取ることができるのは大きなメリットです。
この面接確約のオファーは企業の採用担当者からリクナビネクストを経由して送られてきます。
ほかのオファーよりも届く数が少ないですが、面接が確約しているため書類選考で落とされることがなく転職活動を有利に進めることができます。
自分の市場価値を確認できる
オファーのメールを受け取ることで「どんな企業が自分に興味を持ってくれているのか」を把握することができます。
オファー機能は転職市場において、自分の価値を客観的に判断してくれるの物差しの役割を果たしてくれます。
非公求人を紹介してもらえる
オファー機能によって送られてくるスカウトメールの中には非公開求人もあったりします。
非公開求人とは、転職サイトや企業のWEBページの求人などで、⼀般に公開されていない求⼈情報のことです。
非公開求人は一般公開されている求人よりも良質な求人が多い傾向があるため、オファー機能を利用して積極的に非公開求人を受けとることをおすすめします。
オファー機能でスカウトメールを受け取りやすくするコツ

「オファー機能を利用しているけどなかなかスカウトメールが送られてこない」といった人も中にはいます。
オファー機能でスカウトメールを受け取りやすくするためにはちょっとしたコツがあります。
それは、「レジュメ情報を詳細に記入する」ことです。
企業側は、スカウトメールを送る条件としていくつかキーワドを設定しており、そのキーワードに合致する場合メールを自動的に送る仕組みになっています。
なので、レジュメの項目はなるべく多く、かつ内容を詳細に書くようにすれば企業が設定したキーワドにひっかかるためオファーのメールも多くなります。
またレジュメの内容を細かく記入することにより、直接閲覧している企業の採用担当者さんの目にも止まりやすくなるため、自分にマッチした良質な求人を送ってもらえる可能性が高くなります。
特に専門スキルや自己PRの欄については、採用担当者は重点的に見ているため力を入れて書くようにしましょう。
自分の自己PRが上手く書けないという人はリクナビネクストで無料で受けられる「グッドポイント診断」がおすすめです。
簡単に「自分の強み」を詳しく洗い出してくれるので、まだ受けてない人はぜひ利用してみて下さい。
リクナビネクストのオファー機能の注意点

オファー機能は企業側から自分にマッチした求人を自動的に送ってくるのでとても便利ですが、注意すべき点もあります。
リクナビネクストのオファー機能を利用する上での注意点は、以下の3つです。
オファーの返信には期限がある
オファーは内定確約ではない
採用を急いでいる企業からからオファーが届くときもある
オファーの返信には期限がある
オファーで届いたメールには5日から2週間の返信期限が設けられいます。期限を過ぎてしまうと返信ができなくなってしまうのでメールが届いているかはマメにチェックするようにしましょう。
もし少しでも気になるようならば、定期的に同じ求人を送ってもらえるように「気になるボタン」をクリックしておきましょう。
オファーは内定確約ではない
オファーで遅れて来たメールはあくまで条件にマッチした求人が多いだけで、内定が確約されているわけではありません。
オファーで求人が届くと自分にマッチしていて有利だと思い込んでしまいがちですが、レジュメの詳細を見たり、面接を受けた際に「スキルや経験が足りなかった」「思っていた人材と違った」などと判断される場合もあるので、その辺は肝に命じておきましょう。
採用を急いでいる企業からからオファーが届くときもある
オファー機能で届く求人の中には、人員不足で手っ取り早く人材を確保したい企業からのスカウトメールが届く場合もあります。
オファーで届いたから必ず自分にマッチした求人だと思うのではなく、希望の条件をしっかり確認するようにして、自分に合った良質な求人なのかを判断するようにしましょう。
優良なオファー(スカウトメール)の見極め方

オファーで送られてくる求人の中には自分にマッチした求人の中に、早急な人員確保のために送られてくる条件の悪い求人も混ざっていたります。
送られてきたスカウトメールの中から優良な求人を見極めるためには、以下の2つのことに注意してメールを確認するようにしましょう。
毎回同じような内容が送られてきていないかを確認
自分のレジュメ情報に沿った内容であるかを確認
毎回同じような内容が送られてきていないかを確認
オファーを送る回数は特に制限されていないため、早急に人材を確保したい企業は頻繁にスカウトメールを送ってくる傾向にあります。
なので、同じ内容が何回も送られてきていないかを必ずチェックするようにして下さい。
自分のレジュメ情報に沿った内容であるかを確認
スカウトメールで送られてくる求人が、自分の記載したレジュメの内容に沿ったものかどうかを確認するようにして下さい。
例えば、メールの内容に自分のレジュメを見ないと書けないような情報が書かれているいる場合は、企業の採用担当の方がレジュメをしっかり見てオファーを出してくれている可能性が高いです。
リクナビネクストのオファーに関するよくある質問

次に「リクナビネクストのオファーに関するよくある質問」をいくつか紹介していきます。
「オファー」と「企業からの気になる」の違いは何ですか?
「オファー」とはあらかじめ登録しておいたレジュメ内容と企業や転職エージェントが設定している条件が合致した場合に届くメールのことです。
「企業からの気になる」とは求人を閲覧したり、「気になる」をした際に登録された条件と企業があらかじめ設定した条件と合致した場合に「気になるリスト」に届くメールのことです。
オファーを辞退したときはどうすればいい?
求人掲載企業からのお断りは連絡は必要ありません。興味がなければそのまま放置しておいて下さい。
転職エージェントまたは転職エージェントが取り扱う求人企業からのオファーに対しては「このオファーを辞退する」ボタンから返信するようにして下さい。「このオファーを辞退する」のボタンが表示されない場合は返信の必要はありません。
オファーを停止したい場合はどうればいい?
トップページの「各種設定」から「求人掲載企業からのオファー、企業からの気になる」「転職エージェントからのオファー、転職エージェントが取り扱う求人企業からのオファー」から停止したいオファーをOFFにするとオファーを受け取らない設定になります。
最後に

リクナビNEXT(ネクスト)のオファー機能について詳しく説明してきましたが、いかがだったでしょうか?
事前にレジュメ登録をしておけば自動的にスカウトメールが届くので、オファー機能は転職活動を効率的に進めるには非常に便利な機能です。
これから転職活動を検討している方も、すでに活動中だけどまだオファー機能を利用していないという人はぜひ活用してみて下さい!!