会社という枠組みで働く上で、切っても切れない大きな悩みの1つが『人間関係』だと思います。
人間関係に「疲れた」「もううんざり」と悩んでいる方が大勢いるのではないでしょうか?
そういう僕も、昔の会社で人間関係がうまくいかず、メンタルをやられて何度も通院していた頃がありました。
その時に思ったのが
・カウンセリングはテンプレートな受け答えが多い
・薬を処方しておしまい
というクリニックが非常に多かったということです。
確かにカウンセリングや薬に頼るのも1つの手ですが、『根本的治療にはなっていないのでは?』とそのとき疑問に思ってしまいました。
もちろんこれは、個人的な意見で、優秀なカウンセラーの方も大勢いらっしゃると思います。でも、そういったクリニックを探すには時間と労力を思った以上に使います。
最終的に僕が立ち直れたきっかけは、心理学に基づいた「社畜の中で上手くやっていくためのマインド」を身につけたおかげなんです。
今回はその中でも、会社や仕事での「人間関係の悩みを解消するためのマインド」を紹介していきたいと思います。
ちなみに、社畜サラリーマンを耐え抜くための「あらゆるノウハウ」を1つに凝縮したコンテンツをこちらで見ることができます。
良い人間関係を築くには、正しく「自己開示」をするのが重要
良い人間関係を築くためには、いろいろなノウハウや考え方がありますが、僕がその中でも一番重要だと思っているのが、
「正しく自己開示をする」
ことです。
自己開示とは、簡単に言うと「自分のことを相手に正しく伝える」ことです。
ちなみに、「初対面の印象でその人の70%の全体の印象が決まる」と言われるくらい、初対面の印象は重要です。
そして、その初対面で良い印象を与えるためには、この「自己開示」がめちゃくちゃ重要になってくるんです。
でも、この自己開示が「上手くできなかったり」、「間違って理解している」人が結構いるため、時に相手に不快な思いをさせたりして、良い印象を持ってもらえなかったります。
ここでは、「自己開示とは何なのか?」「自己開示によって何が得られるのか?」を説明していきます。
自己開示とは?
『自己開示』とは以下のことを言います。
- 趣味などの薄っぺらい情報ではなく、プライベートの情報を伝えること
よく、自己提示と勘違いされることがあるのですが、自己提示は「自分にとって望ましい印象を与えようとして、意図的に振る舞う」ことです。
対して、自己開示は、「自分のプライベートな情報を嘘偽りなく伝えること」です。
なので、全然意味が違ってきます。
自己開示によって何が得られるの?
それでは、自己開示をすることによって何が得られるのか?
それはズバリ、
相手のプライベートな情報
です。
自分から自己開示をすることにより、相手にも自己開示をしてもらい、「相手の情報を引き出す」ことができるんです。
引き出すという言い方は少しいやらしいかもしれませんが、ここで重要なのが、
「人は、信頼した人にプライベートな話をするのではなく、プライベートな話をした人を信頼する」
ということです。
なので、「自分はこういう人間ですけど、あなたはどういう人間ですか?」と言ったように、まずは自分から自己開示をすることにより、相手にも自己開示をさせて、その結果、信頼関係が生まれてくるんです。
人間関係の構築が上手な人の多くは、この自己開示を積極的に自分から行なっています。
逆に、人間関係の構築が苦手な人は、自分から自己開示をせずに、相手から話しかけてくれるのを待っている受け身な人が多いです。
正しく自己開示をする方法
でも、「どうやって自己開示をすればいいのか分からない」という人が多いと思います。
ここでは、正しく自己開示をするための方法を紹介していきます。
自己開示に最適な10個の話題
まず最初に、「どんな内容を自己開示するのが効果的なのか?」
ここでは、相手に信頼されるために、「効果的な自己開示の話題」を10個紹介していきます。
結論から言うと、効果的な自己開示の話題というのは、以下の10個になります。
- お金や健康に関すること
- イラっとした体験
- 人生で幸福になれること、ハマっていること
- 自分が改善したいこと
- 自分の夢や野望
- 自分の性生活
- 自分の弱点
- これだけは許せないこと
- 自分の趣味、興味
- 恥ずかしかった体験、ネガティブな体験
それでは、それぞれ詳しく説明をしていきますね。
【お金や健康に関すること】
お金や健康に関する話題は相手に伝わりやすいです。相手に共通の話題があった場合は、いっきに親密になれる可能性が高いです。
注意点としては、お金の話題に関しては、自慢に聞こえるような、相手を不快にさせる内容は避けるようにすることです。
【イラっとした体験】
自分がイラっとする内容を伝えておくことによって、相手に「こういうことに気をつければいいんだ」と思ってもらえるので、お互い気を使うポイントが分かるようになります。
【自分がハマっていること】
ちょっとした趣味ではなく、長い間ハマっていることなどを話すと良いです。
【自分が改善したいこと】
自分が今、直したいことを伝えることによって、もし相手が助けられる状態であれば、それをきっかけに親密になりやすくなります。
【自分の将来の夢】
相手に向上心があると思われたり、これらかの可能性を感じさせ、魅力的に感じてもらいやすくなります。
【自分の性生活】
これはなかなか線引きが難しいかもしれません。ユーモアやギャグを交えるのがコツです。露骨にするのはNGです。
【自分の弱点】
弱みを見せられた人は、相手のことを愛おしく感じる傾向があります。特に、普段強く見える人は、たまに弱みを晒すことによって魅力に感じたりします。
【これだけは許せないこと】
これは『イラっとした体験』と同じです。
【自分の趣味・興味】
ただ単に趣味を話すのではなくて、「どういう経緯で趣味を持つようになったのか」まで話すと良いです。
【恥ずかしかった体験、ネガティブな体験】
「恥ずかしかった体験」や「ネガティブな体験」と言うのは人間味が出ます。特に後輩、年下に対しては効果が高いので、話したほうが良いです。
これらが「効果的な自己開示の話題」です。
この中から自分が話しやすいと思うものでいいので、これらの内容を意識して自己開示するようにしましょう。
普段の会話でスラスラ言えるように、前もって覚えておくことをオススメします。
「テキスト」でのやりとりが一番効果的
自己開示で話す内容が分かったところで、次は、「どのような方法でやりとりすればいいのか?」です。
いきなりですが、以下の3つの中で一番親密度が上がりやすい「やりとりの方法」ってどれだと思いますか?
①直接会ってやりとり
②映像、音声でのやりとり
③テキストでのやりとり(LINEやメール)
答えは、「テキストでのやりとり」です。
僕は最初、「直接会ってやりとり」したほうが、お互いの意思が通じやすいと思いましたが、結果は逆でした。
もしろ、直接会ってやりとりするのが一番親密度を上げることができないそうです。
それはなぜか?
「直接合うと緊張する」「年上だと遠慮する」「年下相手だと威厳を見せてたがる」などの理由だからです。
ではテキストでやりとりした方が親密度が上がるのはなぜか?
それは、「文章だと言いたいことが言える」「相手の意見がちゃんと聞ける」「話を盛ることが少ない」といった理由だからです。
ようは、「腹を割った会話をしやすい」のがテキストでのやりとりなんです。
もちろん、面と向かって話さなければいけない場面もたくさんあると思うので、そういう場合はしょうがないです。
でも、もし可能ならば、じっくり文章を考えることができるテキストでのやりとりをぜひ試してみて下さい。
どうしても、今の人間関係を抜け出したい人は!
これまで、より良い人間関係を築くために、正しい自己開示の方法を紹介してきましたが、
それはあくまで、関係構築をしやすくする方法です。
この方法を試しても、今の人間関係が必ずしも良くなるとは限りません。
残念なことに、自分が積極的に自己開示をしても、それに答えてくれない人も大勢いるからです。
周りがそんな人ばかりですと、自分がいくら正しくて行動していても改善しません。そんな場合は、いち早く、「その職場環境から脱出する準備をはじめる」ことです。
でも、いきなり職場環境を変えるというのは、なかなか難しいかなと思います。
そんな場合に、すごくおすすめの方法があります。
それは、「転職サイトに登録だけしておく」しておくという方法です。
その理由については詳しく、「会社でのストレス・憂うつ対策!今すぐやっておいた方がいいこと!!」に書いたので、ぜひ見てみて下さい。
記事は以上です。
この記事が少しでも役に立った方は、他の人にも読んで貰いたいのでツイートお願いします。Tweet