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有名大手がばかり!ブラック企業大賞2012のランキング一覧

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こんにちは、ブラック企業からホワイト企業へ無事転職を成功させた、はるきちといいます。 

「ブラック企業」という言葉は、誰もが知っているくらい浸透してきました。

では「ブラック企業大賞」というものを知っていますか?

ブラック企業大賞とは、その年、不祥事を起こした企業に対して行われるイベントのことです。

このブラック企業大賞では、大賞をはじめ、各特別賞やノミネート企業一覧も実名でランキング発表されます。

そして、誰もが知っている超大手有名企業ばかりが受賞しています。

今回は、2012年の「ブラック企業大賞」について詳しく紹介していきます。

これから転職する人や、新卒で就職する人にとっては「絶対に避けるべき企業」はどこなのか分かるので参考にしてみて下さい。

ブラック企業大賞とは?

まず最初に、ブラック企業大賞について詳しく説明しておきます。

ブラック企業大賞とは

誰もが安心して働ける環境をつくることをめざして、2012年より設立された「ブラック企業企画委員会」によって毎年12月に行われてるイベントのことです。

この「ブラック企業企画委員会」というのは、NPO法人関係者、大学教授、弁護士、ジャーナリストから結成されています。

素性が知れない人ではなく、ちゃんと権威ある人たちばかりで成り立っている団体なんですね。

ブラック企業大賞公式ページ

ブラック企業大賞ノミネートの理由

では、無数に存在する企業の中から、どうやってブラック企業だと判断するのでしょうか?

「ブラック企業大賞企画委員会」がブラック企業だと見極める基準を公式で発表してます。

その基準とは以下の11項目です。

ブラック企業の判定基準

長時間労働

セクハラ、パワハラ

 職場内のいじめ

 長時間過密労働 

 低賃金

 コンプライアンス違反

 育休、産休などの制度

 労働組合への敵対度

 派遣社員への差別

 派遣社員への依存度

 残業代の未払い

これら基準に多く該当すると、ノミネートされやすいそうです。

また、ノミネートされるのは、企業の他に法人(学校法人、官公庁、公営企業、社会福祉法人、医療機関など)も含まれます。

ちなみに、自分が長年ブラック企業を渡り歩いてきた経験から

「ブラック企業の特徴」を下の記事にまとめたので合わせて参考にして下さい。

ブラック企業大賞ランキング決定までの流れ

次に、ブラック企業大賞ランキングがどのように決まるのか?

実際に、受賞までの流れを以下にまとめます。

-受賞までの流れ-

①実行委員会が審査基準を元に10社程度ブラック企業大賞候補をノミネートする。(記者会見あり)

②ノミネート企業には事前に受賞式当日の招待状が送られる。

③ノミネートされた企業はWebサイトにも掲載され、同時に「Web投票賞」のための一般Web投票が始まる。※Web投票賞は受賞式当日に参加者による「投票タイム」も設けられる

④受賞式当日、各賞の結果が発表される。※Web投票賞以外の賞は実行委員会によって選定される。

簡単ですが、受賞式までの流れはこんな感じです。

ランキングにノミネートされた企業には、招待状が送られますが、基本的に受賞式に出席する企業はいないそうです。

なので、勝手に代理を立てて、勝手に表彰が行われています…笑

名誉毀損で訴えられないの?

委員会によってノミネートされた企業は、ブラック企業だと公表されたことにより、名誉毀損で訴えてこないのか?

公表されたことにより、応募が減り、営業妨害だと考える企業もありそうですよね。

しかし、企業が委員会側を訴えたところでメリットが全くないんです。

そもそも労働基準法に反していることで公表されているため、世間は「やましいことを隠していた企業」という認識をさらに強めてしまうだけなんです。大手有名企業だと尚更ですよね。

有名企業ばかり!「ブラック企業大賞2012」ランキング一覧

ではでは、2012年のブラック企業大賞に輝いたのはどこの企業なのか?

その他のランキング入りした企業一覧と合わせて紹介していきます。

ブラック企業大賞:東京電力株式会社

2012年12月にブラック企業偏差値の高い「ブラック企業大賞」が発表されました。

ブラック企業大賞を受賞したのは「東京電力株式会社」です。

東京電力は、関東1都6県と山梨県の全域および静岡県の一部をサービス区域としている、誰もが知る電力会社です。

そんな東京電力が、ブラック企業大賞に選ばれた主な要因は

「膨大の数の請け負い労働に危険な被曝労働をさせていたこと」

です。

東京電力は設立以来、全国に各地に原発を設置し、多くの労働者に危険な被曝労働をさせてきました。

2011年3月、東日本大震災の影響により、福島第一原発から広範囲に渡り放射能汚染を引き起こしてしまいました。

福島第一原発の普及作業にともない、2012年5月までに約2万2000人の作業員を従事させてきたが、被曝との関係は立証されていないものの、わずか1年5ヶ月の間に6人もの従業員が亡くなっています。

また、事故以前からも危険な被曝労働の大半を下請け会社に外注し、5次、6次に渡る夫妻を抱えている派遣や日雇い労働者に作業をさせていました。

貴社の社員たち身の安全だけは確保し、原発労働者たちの身を守る責任を放棄し続けたという考え方は歪んでいます。ブラック企業大賞に選ばれるのも納得ですね。

市民賞:株式会社ワタミ

一般投票による市民賞には、「株式会社ワタミ」が選ばれました。

株式会社ワタミといえば、居酒屋チェーン店「和民」や介護事業を全国展開してる有名企業です。

そんな株式会社ワタミが、市民賞に選ばれた主な要因は

「新入社員を過労自殺に追い込んだこと」

です。

2008年6月、同社は、入社2ヶ月の新入社員である森美菜さんを過労自殺に追い込みました。

連続7日間の深夜勤務などの長時間労働、早朝研修やボランティア活動、リポートの執筆を強いられたりと、過酷な労働環境だったそうです。

入社直後の1ヶ月の残業は140時間にも上り、すでにうつ状態に陥っていたそうです。

2012年2月、美菜さんの自殺が労災と認定され、貴社は世間から猛烈な批判を浴びましたが、同社の渡邊課長からは謝罪や反省の言葉は全くありませんでした。

それどころか、ツイッターで「労務管理できていなかったとの認識はありません」 「ワタミは天地神妙に誓ってブラック企業ではありません」などと開き直っていました。

そういった経緯もあり、今回の一般投票で圧倒的な票を集めて、市民賞に選ばれたのにも納得です。

ちなみに、渡邊会長の著書には「夢」という言葉が多く使われているそうですが、夢を語っておいて、社員の未来を摘み取るという行為は本当に劣悪極まりないです。

夢という抽象的な言葉を使ってくる企業は、典型的ブラック企業の特徴です。

特別賞:株式会社ウェザーニューズ

特別賞には、「株式会社ウェザーニューズ」が選ばれました。

株式会社ウェザーニューズは、千葉県に本社を置く、天気予報の情報を提供する会社です。

そんなウェザーニューズが、特別賞に選ばれた主な要因は

「新入社員を過労自殺に追い込んだこと」

です。

2008年10月、予報士の希望を抱いて入社した新入社員が、わずか6ヶ月という短い期間に過労が原因で自殺に追い込まれました。

その社員は「予選」と呼ばれる試用期間の研修中の身であり、上司からは「なんで真剣に生きられない」 「君は何のために生きているの?」 「会社に迷い込んだのか?」 「まだ君は自分と向き合っていない」などど叱責されていたそうです。

また、月の労働時間が200時間を超えることもあり、2010年6月に労働基準監督署より、「長時間労働による過労死」と認定されました。

同社はこの件で、再発防止を約束したがその後も社員の労働時間を偽造した疑いがあり、自分の身に不安を感じた社員たちは組合を結成しました。

パワハラに長時間労働、まさに典型的なブラック企業ですね。しかも、改善策がちゃんとされておらず、また再発する恐れがありそうです。

ありえないで賞:株式会社ゼンショー(すき家)

ありえないで賞には、「株式会社ゼンショー」が選ばれました。

株式会社ゼンショーは、日本最大の牛丼チェーン店「すき家」を経営する会社です。

そんな株式会社ゼンショーが、ありえないで賞に選ばれた主な要因は

「アルバイト従業員に対して給料の未払いを行っていたから」

です。

2008年4月、すき家仙台泉店で働いていたアルバイト従業員3名が、給料の未払い、時間外割増賃金および紛失立替金の支払いを求めて、同社に裁判を提起しました。

それに対して同社は、「組合員との契約は業務委託であり、雇用する労働者ではない」という企業とは思えない、駄々をこねる子供のような主張をしてきました。

さらに同社は、従業員を刑事告訴するなどの信じられないことを行っていました。

こういった行為は、社会への責任を負う公的な企業のものとはとても思えませんよね。「ありえないで賞」にぴったりな企業だと感じます。

業界賞:株式会社フォーカスシステムズ

特別賞には、IT業界から「株式会社フォーカスシステムズ」が選ばれています。

株式会社フォーカスシステムズとは、主に日本のソフトウェアパッケージの開発・販売を行っている大手企業です。

そんなフォーカスシステムズが、業界賞に選ばれた主な要因は

「男性社員が過労により死に追いやられたから」

です。

2006年9月、当時25歳の男性社員が京都・鴨川の川べりでウイスキーをラッパ飲みし、急性アルコール中毒で亡くなりました。

男性の仕事は3年目に急激に忙しくなり、その年の残業時間は132時間、206時間、161時間と過労死の基準を超過していました。年間では1350時間もの長時間労働になっていました。

男性の両親は「息子の死は過労でうつ病を発症した結果」と訴え、労働基準監督署に労災を申請しました。

2011年3月に東京地裁は、会社に5960万円の損害倍賞を命じる判決を出しました。精神疾患を原因とする急性アル中で法的性人を認めたのは初めてのことだったそうです。

男性が亡くなる前行っていたSEの仕事はうつ病を発症しやすと言われています。しかも仕事内容に対して、労働行政や司法の理解が乏しいことから他業界と比較して労災認定は難しいとされています。

そういった背景がありながら、今回の件が労災認定をされたという事実は、「業界賞」に選ばれるに相応しいと感じました。

受賞はしなかったがノミネートされた企業一覧

次に、各賞には選ばれなかったけど、ノミネートされた2つの企業の名前を載せておきます。

賞には選ばれなかったけどノミネートされた企業
SHOP99(現ローソンストア100)
株式会社 すかいらーく
有限会 社陸援隊 および 株式会社 ハーヴェスト・ホールディングス
株式会社 丸八真綿

ノミネートされている企業の中にも、誰でも知っている有名企業ばかりが並んでいますね。

もちろん、今回はノミネートはされなかったけど、ただ単に不祥事が浮き彫りになっていないというだけの、有名企業は他にもたくさんあります。

「その他の歴代受賞&ノミネート企業」について知りたい人は、下の記事にまとめてあるのでよかったら参考ください。

自分の会社が「ブラック企業」だと感じたら絶対に取るべき行動

今まで紹介してきたブラック企業は「氷山の一角」にすぎません。

悲しいことに世の中には、まだまだブラック企業ばかりです。

もしも、自分の会社が少しでもブラックだと感じたら、絶対にやっておいてほしいことがあります。

それが

「会社からいつでも逃げられる準備をしておくこと」

です。

手遅れになってからでは遅いので、準備だけは絶対にしておいたほうがいいです。

でも何をすればいいのか?

詳しくは下の記事にまとめたので参考にして下さい。

記事は以上になります。

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