今回は
・「中小企業のメリット・デメリット」
・「中小企業に向いてる人・向いていない人」
これらを徹底解説していきます。
「中小企業に勤めているけど、自分には大企業が向いてるのだろうか?」
「中小企業について詳しく知りたい」
「転職を考えているけど、中小企業にはどんなメリット・デメリットがあるのか?」
こんな疑問を抱いている人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
ちなみに、前回は「大企業」について書いたので、そちらも気になる人は下にリンクを貼っておくので参考にしてみて下さい。
当記事の内容はこちら
中小企業の定義とは?
中小企業のメリット・デメリット
中小企業に向いてる人・向いていない人
中小企業の定義とは?
まずは最初に、「そもそも中小企業の定義がよく分かっていない」という人のため
「中小企業の定義」について説明しておきます。
中小企業の定義について知っているという人は、読み飛ばして下さい。
では、中小企業の定義とは何なのか?
じつは、中小企業は「中小企業基本法」という法律ではっきりと定められています。
この法律では、「中小企業」の他に「小規模企業」についても定められています。
その法律で定められている、「中小企業」と「小規模企業」の条件というのが
以下の表の通りになります。
業種 | 中小企業の条件 (下記のいずれかを満たしている) | 小規模企業の条件 | |
資本金 | 従業員数 | 従業員数 | |
製造業、建設業、運輸業、その他業種 | 3億円以下 | 300人以下 | 20人以下 |
卸売業 | 1億円以下 | 100人以下 | 5人以下 |
サービス業 | 5000万円以下 | 100人以下 | 5人以下 |
小売業 | 5000万円以下 | 50人以下 | 5人以下 |
上の表を見ると、中小企業、小規模企業ともに、業種ごとに条件が定めれています。
中小企業に関しては、資本金または従業員数、どらかを満たしていることが条件になります。
ちなみに、「大企業」に関しては、「法律で定めらた定義」というものはありません。
なので大企業といったら、一般的には上記で示した「中小企業や小規模企業以外の企業」のことを指します。
中小企業のメリット・デメリット
では、次に「中小企業のメリット・デメリット」について紹介していきます。
中小企業のメリット、デメリットともに細かく挙げると、数が多すぎてキリがありません。
なので、その中でも
「一般的によく言われていること」
「実際に自分が中小企業に勤めていて強く感じたこと」
この2つを重視して、厳選しつつ、なるべく多くピックアップしていきます。
中小企業のメリット
まず最初に「中小企業のメリット」から紹介していきます。
大企業のメリットは、以下の7つです。
中小企業のメリット
様々な仕事を経験できてスキルアップしやすい
仕事の機動性が良い
転勤の可能性が低い
スピード出世する可能性がある
役に立っていると実感しやすい
厳しいルールが少ない
自分のやりたい仕事をやれる
では、それぞれを詳しく説明していきますね。
様々な仕事を経験できてスキルアップしやすい
これが、僕が過去に中小企業に勤めていて感じた、一番のメリットです。
大企業に勤めていたこともあるのですが、そのときは狭い範囲の仕事しかやらせてもらえず
幅広いスキルを身につけることができなかったため、つぶしの効かない人間になりつつありました。
その後に中小企業へ転職したのですが、そこでは、自分の仕事をやりつつ、複数の仕事を幅広く経験することができました。
最初は大変でしたが、時間が経つにつれて慣れていき、前よりも仕事のスキルを身につけることができるようになりました。
そういった経験もあり、スキルアップして自分を磨くには中小企業はもってこいだと実感しました。
仕事の機動性が良い
仕事の機動性が良いのも、強く感じたメリットの一つです。
中小企業のいいところは、「個人の意見がすんなり通りやすいところ」です。
なので、企画一つを通すにしても、他部署や多くの上司からとやかく言われることが、大企業に比べて圧倒的に少なかったです。
また中小企業だと、決裁権のある人と直接話せたりするチャンスも多くあったりします。
転勤の可能性が低い
中小企業は大企業に比べると、規模が小さいため、地方に支所や工場を複数もっているケースが少ないです。
なので、他の地方に転勤させられることが、大企業よりも少ないです。
もし結婚していたり、今住んでいることろから離れたくないという人にとっては大きなメリットだと思います。
スピード出世する可能性がある
中小企業の場合、仕事の能力が高かったり、仕事で多くの結果を出していると、出世が早いケースが多いです。
大企業の場合し、昇格の条件が決まっているところが多い半面、中小企業に関しては、能力に応じて柔軟に昇格させてくれることがあるからです。
もしも、実力主義でどんどんのし上がっていきたい人は中小企業は有利だと思います。
ちなみに、上司のご機嫌次第で昇格が決まってしまう可能性が高いのも中小企業です…
その辺は、いかにブラック企業を避けるかが重要になってきます。
「ブラック企業を見極める方法」に関しては下の記事にまとめたので、興味ある人は参考にして下さい。
役に立っていると実感しやすい
中小企業だと、仕事の規模がそこまで大きくないので、自分のやっていることが役に立っていると実感しやすいです。
大企業の場合だと、仕事の規模が大きすぎて、自分の仕事がちっぽけに思えてしまい、ネガティブになってしまうこともあります。
なので、自分の仕事に充実感を得たいという人にとっては大きなメリットです。
厳しいルールが少ない
中小企業の場合、ガチガチの厳しいルールに縛れることが少ないです。
僕が、大企業に勤めていて思ったことは
「このルール本当に守る意味あるの?」
「ルールが厳しすぎて、仕事の効率が悪くなりすぎている」
こういった、厳しいルールゆえに生産性が悪くなってしまうことに対する不満です。
なので、柔軟に対応できるという点は、中小企業のメリットと言えます。
自分のやりたい仕事をやれる
中小企業の場合、大企業に比べると、自分がやりたかった仕事をやらせてもらうことが可能です。
大企業に勤めている人なら分かるかと思いますが、やっている仕事の範囲が広いので、希望と違う仕事をやらされるなんて結構あります。
特に入社直後の配属のときに
「自分の希望する部署とぜんぜん違うところに配属された」
なんていうことはしょっちゅあります。
ただ、中小企業で働くときは、会社のやっていることと、自分のやりたいことが一致していることが前提ですけどね。
中小企業のデメリット
では、次に「中小企業のデメリット」について紹介していきます。
中小企業のデメリットは、以下の6つです。
中小企業のデメリット
福利厚生が不十分
給与の水準が低い
倒産の可能性が高い
労働環境に不安がある
研修などの基礎的な指導環境が少ない
社会的な信用を得にくい
それでは、それぞれ詳しく説明していきますね。
福利厚生が不十分
「福利厚生が不十分」これが、実際に中小企業に詰めていて一番強く感じたデメリットです。
具体的には「年金」「社会保険」「家賃補助」「交通費」「社宅の完備」「各種料金の割引」、これらが大企業に比べると不十分です。
特に、病気などで長期的に休まなくてはいけなくなった場合、大企業であれば独自の保証があったりで、生活に困ることが少ないのですが
中小企業の場合、公的な社会保障制度に頼るしかなく、保障が不十分なのが弱みだと感じました。
給与の水準が低い
給与の水準が、大企業と比べると低いことも、強く感じたデメリットの一つです。
一般的に、大企業の生涯賃金は2億5000万程度、中小企業では1億8000万程度というふうに言われています。
中小企業でも、実力を発揮してどんどん出世すれば、大企業以上に稼げる可能性はあるのですが、やはり全体的に見ると、給与面で劣っている感じは否めません。
倒産の可能性が高い
「倒産の可能性」これも、大企業と比べると高いと思います。
最近では、大企業でも、いつ倒産してもおかしくない状況になってきていますが
やはり、全体的な倒産の可能性を見ると、中小企業の方が高いです。
労働環境に不安がある
ここで言う労働環境に不安があるというのは
「サービス残業が多い」「各種ハラスメントが起きやすい」「設備や装置環境が整っていない」「年休がとりづらい」
こういった可能性が高いからです。
また、産休や育休、介護休暇の制度がしっかりしていなく、ぜんぜん休みが取れないといった企業も中にはあります。
研修などの基礎的な指導環境が少ない
大企業では、社会人マナーや仕事のスキルに関して「基礎知識を学ぶ研修」をしてくれることが多いのですが
中小企業になると、こういった研修が一切行われずに、現場で学ばなければいけないなんてことも多かったりします。
「実践で学んでいくから関係ない」と言う人ならいいですが、あらかじめ基礎的な知識をつけてから、実践でのストレスを軽減したいという人にとってはデメリットになります。
社会的な信用を得にくい
中小企業だと、ネームバリューが低い、様々なところで社会的信用を得にくいといったデメリットもあります。
例えば、「ローンを組みにくい」「転職が不利になる」「周りからの反応が悪い」
こういった、社会的信用の弱みを生じてしまう可能性があります。
「自分は周りからのイメージなど気にしない」という人にはあまり意味がないかもですけどね。
それでも、やっぱり世間体を気にするという人は多いです。
中小企業に向いてる人・向いていない人
では、これまで紹介してきた「中小企業のメリット・デメリット」を考慮した上で
中小企業に「向いてる人・向いていない人」とは、ズバリどんな人なのか?
これについて書いていきます。
中小企業に向いてる人
まずは、「中小企業に向いてる人」というのは
以下の3つのうち、どれかのパターンに当てはまる人です。
中小企業に向いてる人
自分の能力に応じて出世を望む人
いろんな仕事に携わり、仕事のスキルを早く上げたい人
転勤をしたくない人
「自分の能力に応じて出世を望む人」
メリットでも述べましたが、中小企業は大企業に比べると、能力や結果に応じてスピード出世する可能性があります。
なので、野心家で、早めの出世を望む人は中小企業(またはベンチャー企業)のほうが向いてます。
「いろんな仕事に携わり、仕事のスキルを早く上げたい人」
中小企業では、幅広い内容の仕事をすることが多いです。
なので、いろんな仕事を早いうちに経験して、どんどん自分を磨きたいと言う人には向いてます。
「転勤をしたくない人」
中小企業は、大企業に比べ規模が小さいため、全国的な支所や工場も少ないです。
なので、そのぶん転勤する可能性も低くなってきます。
「結婚したばかり」「子供ができたばかり」こういった理由で、今の場所から離れたくない人にとっては中小企業は向いています。
中小企業に向いていない人
では逆に、「中小企業に向いていない人」というのは
以下の2つのうち、どちらかのパターンに当てはまる人です。
中小企業に向いていない人
あらゆる面で安定を重要視する人
労働環境を重要視する人
「あらゆる面で安定を重要視する人」
「福利厚生が良い」「社会的信用がある」「経済的有利」「労働環境が良い」「倒産しにくい」
これらすべて、何かしらが安定しているといった共通点がありますが、中小企業はこれらに対して安定しているとは言いづらいです。
なので、こういった「安定志向」の人には、中小企業は向いていません。
「労働環境を重要視する人」
「サービス残業が多い」「各種ハラスメントが起きやすい」「設備や装置環境が整っていない」「年休がとりづらい」
こういった、労働環境が嫌な人には、中小企業は向いていません。
もちろん労働環境が整っている企業もありますが、過去の勤務経験や口コミサイトを見ていると、やはり中小企業のほうがこれらの傾向が強い気がします。
今の仕事が少しでも自分に合っていないと感じたなら
これまで
・「中小企業のメリット・デメリット」
・「中小企業に向いてる人・向いていない人」
これらについて書いてきましたが
「今の仕事が自分に合っているのか何となくでも分かった」という人もいるかと思います。
そんな人の中でも、特に
「今の仕事は自分に合っていないかも」
こう思っている人に、強く言っておきたいことが1つあります。
それが
「最終的に転職するしないに関わらず、簡単な準備だけはしておいたほうがいい」
ということです。
具体的に、準備というのは
「転職サイトまたは転職エージェントに登録だけしておく」
というこです。
1番の理由は、「会社が辛いと感じてから登録するのでは遅いから」です。
詳しくは、下の記事にまとめてありますが
ストレスが溜まってから、いざ転職サイトや転職エージェントに登録というのは、思っている以上にハードなんです。
これは過去の転職経験から断言できます。
なので、少しでも今の仕事は合っていないと感じたら
「転職サイトや転職エージェントで求人情報をリサーチしておく」
このことがものすごく重要なんです。
ちなみに、僕が過去に利用してきた経験を踏まえると
転職サイトなら「リクナビNEXT」
転職エージェントなら「【リクルートエージェント】 」
この2つで、まずは問題ないです。
それぞれの、「おすすめの使い方」などに関しては、下の記事にまとめてあるので、参考にしてみて下さい。
記事は以上になります。
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